夏の風物詩!ニューヨークフィルコンサート@セントラルパーク
皆さん、お久しぶりです。竹村由紀子です。
日本は梅雨ですっきりしないお天気の日が続いているかもしれませんが、ニューヨークは梅雨がないので、一足先に夏が来ています。
ちょうど今の時期は、暑くもなく、寒くもなく、カラッと晴れて、気持ちのいい日が続くので、ニューヨークのベストシーズンではないかと思います。
こちらに引っ越して、あっという間に2年半が経ちました。猫連れでルームシェアを探しても、なかなか住むところが見つからなかったり、ビザが取れるかどうかわからなくてドキドキしたり、様々な困難がありましたが、ようやく落ち着いて生活できるようになって来ました。
このブログを見ている方のなかにも、いつかニューヨークで働いてみたいな!と思う方もいるかもしれないので、少しずつ書き留めていけたらと思っています。
ニューヨークに来たことがある方ならわかると思いますが、ここで暮らすのはお金がかかって大変です。
たとえば、高いレストランでなくても、ランチにサンドイッチとコーヒーを頼んだら、チップを入れて2000円以上、トイレットペーパーが12ロールで800円以上、ここに住むのはちょっとなーと思うような日当たりの悪い狭いワンルームのアパートでも、マンハッタンであれば家賃が最低18万円…
もう一体どうなっているんだ!?というレベルです。
それに伴って、お給料がよければいいのですが、移民が高給を稼ぐのは至難の業です。
英語と日本語が話せて、プラス専門的な仕事のスキルと忍耐力と運があれば、なんとかなるかもしれません…
が、私もいつも自分の未熟さを痛感しつつ、なんとか、かんとかやっています。
と書くと「えー」という感じかもしれませんが、大変でも何でも、ニューヨークでの生活はやっぱり楽しいです。さすが世界中の人を魅了する街だなあと思います。
お金があれば、コンサートでもオペラでも、ミュージカルでもバレエでも、世界一の公演を見ることができるのはいうまでもありませんが、お金を使わなくても楽しむ方法がたくさんあるのです。
今日は、セントラルパークでニューヨークフィルのコンサートにいってきました。ニューヨークの夏は、コンサートや映画上映会など、無料で楽しめるイベントが目白押しなんですよ。
リンカーンセンターに着飾って出かけ、楽器を奏でる指先を見つめながらクラシックに耳をすますのも、もちろん素敵ですが、芝生に寝そべり、刻一刻と表情を変える夕暮れの空を眺めながら聞くニューヨークフィルの演奏には、また違った魅力があります。
風に流れる雲を見ながら、豊かさって何だろう?と考えてしまいました。
こんな風に、子供でも年老いていても、お金があっても、あまりなくても、誰でも本物の芸術に触れる機会がたくさんあるって素敵なことですよね!
日本にもこういう機会があればいいのになぁと思わずにいられません。
普段クラシックを聞かない人でも興味を持つきっかけになるし、会社帰りに気軽に楽しむことができるし、最高ですよね。
今回は、クラッシックコンサートを楽しみましたが、シェイクスピア・イン・ザ・パークという無料で見ることができる舞台も、毎年夏にセントラルパークで行われています。
今年のシェイクスピア・イン・ザ・パークのガライベントでは、大女優メリル・ストリープがアメリカ大統領候補のドナルド・トランプに扮して登場し、話題になりました。
そして、ヒラリーを演じたのが、海外ドラマ「グッド・ワイフ」や「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則 」でお馴染みのクリスティーン・バランスキー。
どちらも、演技力がずば抜けているだけでなく、ダンスも歌唱力も際立った女優さんです。
英語では、三拍子揃った才能を持つ俳優さんを"triple threat"と呼びます。日本語にすると「三つの脅威」です。スポーツ選手にも使うようですよ。
そんな一流のお芝居を無料で見ることができるなんて、さすがニューヨーク。シェイクスピア・イン・ザ・パークの開演は夜ですが、無料のチケットを求めて、朝早くから行列ができるんです。
ニューヨークの夏はタダなのに豪華!ニューヨーカーは楽じゃないとぼやきつつも、なんだか日ごろ頑張ったご褒美をもらえたような気分です。