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英TVドラマを変えたあの名作が映画に!-『刑事ロニー・クレイブン』

(2009年12月 3日)

敢えてNHK放送時の『刑事ロニー・クレイブン』という邦題で紹介しましたが、このドラマの原題、そして来年1月公開のメル・ギブソン主演の映画版タイトルは『Edge of Darkness』といいます。

MelGibson.jpg
メル・ギブソン M Van Niedek / PR Photos

→公式サイト(予告編が流れます)

この映画が製作されるなんてことは全く知らず、先日、『The Men Who Stare at Goats』(ただしお目当てはユアン・マクレガーでもジョージ・クルーニーでもなく、Glenn Morshower=『24』シーズン1から出演し続けている”不死身のボディガード”でした)を観に行った際、本編上映前の予告編で初めて見て、まさに不意打ちを食らいました。
「あの幻のドラマがこんな大作になって帰ってくるなんてっ!」と一人で大興奮してしまい、歓喜の余りに同行していたJ子ちゃんに元となったドラマがどれほど素晴らしかったかを予告編上映中に延々と語り尽くしてしまったほどです。>さぞかし迷惑だっただろう…… この予告編を見たおかげで、心の半分はすっかり『刑事ロニー・クレイブン』への郷愁に持って行かれてしまい、肝心のヤギ映画にあんまり集中できませんでした……いや、面白かったんですけどね…多分。。。


そんな罪作りな『刑事ロニー・クレイブン』
冒頭から延々と日本語タイトルを挙げ続けているのは、私のようにNHK放映時のこのタイトルでしか記憶していない方も多いのではないかなぁ~と思ったからです。
イギリス本国での製作年度は1985年。
NHKで6話連続のミニシリーズとして放送されたのは、もうかれこれ20年近くも前のことになるでしょうか。


始まりは、刑事が事件を捜査する”よくあるミステリー物”かと思いきや、1話ごとにその色を変え、最後には政治的なメッセージを含んだ骨太で重厚な社会派ドラマに姿を変えて行ったのです。
人間、社会、そして世界の持つ”狂気”。
それは、目に見えないところで膨れ上がって、気づいたときには手に負えなくなっているかもしれない。
それを目の当たりにしたとき、一個人が、どう立ち向かうことができるのか。または受け入れることができるのか…。
ドラマには強いメッセージが込められています。
そして『黒い花』のラストシーンは余りにもやるせない。
見終わった時に、鳥肌が立って口もきけないほどの衝撃に見舞われるドラマに出会ったのは、あとにも先にもこれだけです。
それほどの問題作であり、衝撃作でした。
このドラマが『イギリスのテレビドラマ史を塗り替えた』と言われるほどの傑作であったことを知ったのは、だいぶ後になってからです。
確かに、英国産ドラマを見ていると、時折この『刑事ロニー・クレイブン』のラストシーンで感じた余韻を思い起こさせるものがあります。一番最近では『Torchwood:Children of Earth』ですね。

こんな、一筋縄ではいかない…なんていう生易しいものではなく、一筋も二筋も三筋もヒネられまくっているドラマに、『刑事ロニー・クレイブン』なんていう、ごく単純な刑事モノの内容を想像させる何のヒネリも変哲もないタイトルをつけるとは!
NHKが、こんな”ちゃぶ台返しのワザ”を使ったのは意図的だったのか偶然だったのか…いずれにしろ、私はまんまとその術中にハマって、毎週『えぇぇぇぇ~!』とか『ひょえぇぇぇ~~!』とか、まさに小石が雪山を転げ落ちながら巨大な雪の塊になっていくかのような興奮を味合わせて頂けたので、今更ながらにお礼を述べたいと思います。ありがとうNHKさん!


ドラマ版で、主人公の刑事ロニー・クレイブンを演じていたのはボブ・ペックです。残念ながらもう他界してしまいましたが、彼の渋い演技は心に深く残っています。
もう一人の重要なキャラクター、CIA局員のダリウス・ジェドバーグを演じたのはジョー・ドン・ベイカー。190センチ近い巨躯を生かし、数々の映画やテレビで印象的な役柄を演じています。

”静”のロニー・クレイブンに対し、”動”のジェドバーグ。けれど、二人のどちらもが、内に狂気を内包しています。圧倒的な力と果敢に闘いつつも、やがてどうしようもなく蝕まれていく…。
そんな様を、リアルに、見事に演じていたこの二人の俳優の演技は、本当に素晴らしかった。

テレビ版の監督は、新生ダニエル・クレイグ007の『カジノ・ロワイヤル』で知られるマーティン・キャンベル。そして、なんと今回の映画版も彼が手がけます。
主演のメル・ギブソンも、元のドラマ版のファンだったそうで、いかにこの作品に影響力があったかが判りますね~。
同じ監督の手による、新たな映画版『刑事ロニー・クレイブン』が見られる日が来るなんて夢みたいです!!
しかも、マーティン・キャンベルは私がもう一つの”心のバイブル”としている英国ドラマシリーズの傑作『特捜班CI-5』(The Professionals)も手がけているのです。
期待はますます膨らんでしまいますね。
公開が楽しみでたまりません。


今でこそ、インターネットで検索すれば、英語タイトル、スタッフ、出演者、さらにDVDやビデオが発売されているか…といった情報を簡単に得ることができます。
でも、20年前にはこんな便利なツールはなく、ドラマの詳しい情報を知りたくても手がかりは『刑事ロニー・クレイブン』という邦題だけ。再放送の機会にも巡り会えず、ビデオの存在も五里霧中。結果、私にとってこのドラマは”幻の名作”となったわけです。

ああ…やっぱりもう一度見たい。。DVDあったら買おうかな…。
そう思ったら居ても立ってもいられず、Amazon.caに行って検索開始!…なんと11月に新しいDVDが出ているじゃありませんか!
やはり来年の映画公開に向けて再リリース…ってやつでしょうか。
以前発売されていたのは、画像がとても悪いという評判だったので、とりあえず待つか…と思い、買わなかったんですが、今回のはどうなのか。…もしかしたらマスターテープは同じかもしれないけど、でもでもでもやっぱり見たい~!!
……ってことで、自分へのクリスマスプレゼントにクリックしちゃいました。
その間、約1分。
………インターネットって、本当にスゴいですね。。。。。。

日本のamazonからも、輸入版が購入できます。
………マジで、インターネットってスゴイわ。。。>20年前の自分に思いを馳せてみると尚更。。



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コメント

>NHKふぁん様

初めまして!
コメント有難うございます。そして嬉しいお知らせも有難うございます!!日本版DVDが出たのですね。ここっここれはやはり買わないと…。米国版を持ってるけど、完全版とか聞くと欲しくなっちゃいます~。
発売元を見てびっくり。なんと!スティングレイさんがまたもや素敵な企画を通して下さったんですね~。CI5のボックス、1と2、両方ともスティングレイさんから購入させてもらってたんです。
スティングレイ様様ですね!

投稿者:usagy |2012年1月 1日 18:29

私もNHKで観ました。よく憶えてます。日本版も出ました!

http://www.allcinema.net/dvd/eod.html

「刑事ロニー・クレイブン 完全版」
2011.11.25発売

投稿者:NHKふぁん |2012年1月 1日 17:56

突然で申しわけありません。現在2009年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/14(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。
なお、twitterも開設しましたので、フォローいただければ最新情報等配信する予定です(http://twitter.com/movieawards_jp)。

投稿者:日本インターネット映画大賞 |2009年12月19日 00:55

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