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エイブラムス版「スター・トレック」-新たな伝説の誕生を見た!

(2009年5月 9日)

私は「スタートレック」が大好きです。

ちなみに白状しますが、「スターウォーズ」は一度もマトモに見たことがありません。映画館でも、ビデオでも、DVDでも観たことはないですし、テレビ放送の時にチャンネルを合わせていても、いつの間にか寝てしまうのですよね…。
別に”スタートレック”に操を立てているわけでは(笑)ないですが、ここまで来たら多分もうこれから先も観る事はないでしょう。


さて、数ある「スタートレック」の中でも、カーク、スポック、マッコイのオリジナル版TVシリーズ「スタートレック(邦題:宇宙大作戦)」が一番好きで、ノベライズも揃え、映画版(TOS6作品だけですが)も劇場公開されたら即、見に行ってました。
TNGや、ヴォイジャー、DS9などは、あくまでも”宇宙大作戦”の延長上であるという理由で観ていたようなものです。
いわゆる「宇宙大作戦」が、私にとっての”スタトレ=バイブル”というわけです。

なので、今回のJ.J.エイブラムス製作の「スター・トレック」は、製作発表されてからずーーーーーーっと楽しみで楽しみで待ち遠しかったのです。
そして、本日、公開2日目にして、念願の新カーク、新スポック、そして新マッコイに対面してきました~!!


予告ポスターを観たときから、期待が膨らみ過ぎてしまってああーもうどうしよう!…という感じだったのですが、映画本編はその期待を遥かに超えた素晴らしい出来でした!
冒頭から息をもつかせぬ戦闘シーンが展開されるのですが、まさか開始10分足らずで涙ぐむことになるとは思いませんでした…(笑)。
あとはもう、最後までどっぷりとスタートレックの世界に引き込まれてしまいました。

エンタープライズの初代艦長クリストファー・パイク(ブルース・グリーンウッド)を登場させたり、伝説の「コバヤシマル・シミュレーション」が登場したり、ある士官の”フェンシング”ネタを持ってきたり、と、ファンならばニヤリとするに違いないコネタはもちろんですが、たとえコアなファンではなくても充分に楽しめるエンタテイメント作品に仕上がっています。
ハラハラドキドキさせられ、笑わされ、ときにはしんみりさせられ……映画の魅力がすべてテンコ盛りで、お腹一杯になります。

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ブルース・グリーンウッド Albert L. Ortega / PR Photos

やっぱりエイブラムスは凄い!天才!!
映画が終了したら、館内では拍手が沸き起こりました。
大満足で劇場から出たら、バンクーバーの映画館では滅多に見ない行列まで出来ており、この新「スター・トレック」の期待度と満足度の高さを、改めて感じた次第です。

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J.J.エイブラムス Albert L. Ortega / PR Photos

”人間ドラマ”としてのスタートレックはキャスト陣の魅力も重要な要素ですが、今回の映画では誰一人としてハズレが居なかったように思います。
何せ出てくるキャストが皆して主役級揃いなわけですから、全員に見せ場があり、映画は最初から最後まで『新生スタートレックの祭典』状態でした。

若き日のジェイムズ・T・カークを演じるクリス・パインは、カークの持つカリスマ性を余すところなく演じていますし、

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クリス・パイン Albert L. Ortega / PR Photos

スポック役のザカリー・クイントは、この役を演じるために生まれてきたと言っても過言ではないぐらいハマっています。

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ザカリー・クイント David Gabber / PR Photos

”ボーンズ”ことマッコイを演じたカール・アーバンは、たった一言台詞をしゃべるだけで、そのシーンを丸ごと持って行ってしまうという凄さ。
『I am a Doctor!I'm not a xxxxx!』という名セリフももちろん披露しています。

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カール・アーバン Albert L. Ortega / PR Photos

日本語版では、”ミスター・カトー”としてお馴染みのスールーは、コメディ映画でしか見たことがなかったジョン・チョウが演じていますが、これまでの彼とは全然違った面を披露し、さらに凄い”見せ場”も用意されています。

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ジョン・チョウ Albert L. Ortega / PR Photos

ロシア人士官パヴェル・チェコフ役のアントン・イェルチンは出てくる度に、これまた見事なScene Stealerぶりでした。

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アントン・イェルチン Albert L. Ortega / PR Photos

スコッティを演じたサイモン・ペッグは、さすが天才コメディアン、喋る度に観客を笑わせるし、こちらも出てくるシーンは確実にひっさらって行く、という芸達者ぶりです。

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サイモン・ペッグ Albert L. Ortega / PR Photos

ウフーラ役のゾーイ・サルダナは、男ばっかりのムサ苦しいブリッジに咲く一輪の花(でもトゲがあるの)的な役割を、美しくかつ聡明に演じておりました。

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ゾーイ・サルダナ David Gabber / PR Photos

敵役のキャプテン・ネロを特殊メイクで熱演したのは優しい面差しのイケメン俳優エリック・バナでしたが、それと知らなければ誰だか判らないぐらいの化けっぷりでした。リカルド・モンタルバンがTV版と映画の2作目で演じたカーンに匹敵する名ヴィランが誕生したと思いました。

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エリック・バナ Albert L. Ortega / PR Photos

そして、もう一人、いえ、もう一隻の主役、建造されたばかりの NCC-1701 USSエンタープライズ が元気一杯に活躍する勇姿には鳥肌が立ちました。


既に続編が決定しているというニュースを耳にしましたが、順調に行けば公開は2011年だとか。
ぜひとも今回と同じキャストで、第2弾を作っていただきたいです!
新生エンタープライズ・クルーで、あの「宇宙大作戦」のアドベンチャーをもう一度見たい!!
心の底から切望します。
………書きながら思い出してたら、もう1回見に行きたくなっちゃいました。
久々に、大画面でもう一度観たくなる映画、に出会いました。


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