『Merlin』-偉大なる魔術師マーリンの若き日を描く剣と魔法と友情の物語!
私にとって、魔法使いといったら真っ先に浮かぶのが、アーサー王伝説に登場するマーリンです。
白くて長いあご髭の老人…というイメージだったので、BBCドラマ『Merlin』が面白いらしい…と聞いても、
「マーリン? ガンダルフみたいな魔法使いが活躍すんの???」
という先入観があったのですが。
昨日、カナダのCTVで放送された『Merlin』を見て、即座にハマリました!!
舞台は、アーサー王子の父、ユーサー王(”ウーサー”とする記述もあり。追記2009/9/7)が統治するキャメロット。
かつて好き勝手に使われた魔法のせいで、世の中が荒れてしまったため、ユーサー王は魔法を使うことを禁じていました。さらにドラゴン狩りを行い、最後の一匹となったドラゴンを見せしめのためにキャメロット城の地下深くに監禁しています。
マーリンは生まれつき魔法が使えるという特別な子供だったので、将来を心配した母親がキャメロットに住む知人の医者ガイアスの元へ息子を預けます。
キャメロットに来たマーリンは、まだ自分の力や将来に不安を抱えている十代の少年で、導き手となってくれるメンター(師匠)を求めていました。
そんなマーリンを地下深くから呼ぶ声が。
なんとそれは、城の地下に幽閉されたドラゴン(声の出演は名優John Hurtです)でした。
『マーリンなくしてアーサー王はなく、アーサー王なくしてアルビオン(グレート・ブリテン=大英帝国)はない』
ドラゴンから予言を受けたマーリンは、アーサー王子と運命的な出会いを果たし、彼に仕えることになるのです。
魔術がタブーとされた世界で、マーリンはどうやってアーサーを助け、玉座へと導くのでしょう。
このドラマでは、これまでのマーリン像をくつがえし、若き魔術師マーリンの誕生、アーサー王子との主従を超えた友情を中心に、剣と魔法の物語を紡いでいきます。
『Smallville』(ヤングスーパーマン)は、クラーク・ケントの若き日を描いてヒットしましたが、この『Merlin』はさしずめ、”円卓の騎士版Smallville”とでも言えそうです。
どんな冒険譚が待ち受けているのか想像しただけでワクワクしますが、もちろんキャストの面々も魅力的ですヨ~!
なんとな~くなんですけど、イギリスのドラマって、いわゆる正統派美男子というよりも、見れば見るほど味が出るタイプのスルメイカ的美男子が多い感じがするんですよね~。
マーリンとアーサー、まったく対照的な二人を演じるのは、Colin Morgan(マーリン)もBradley James(アーサー王子)です。
この二人、私の中ではそのスルメイカ・カテゴリにばっちり入ります。
しかも”ちょっと~このマーリン役のコ、私の大好きなジェームズ・マースデンに感じが似てない?!”と思ったのが運のつき(?)で、真っ先にマーリンに惚れてしまいましたよ。
よくよく見ると違ったんですけど、もう遅い(笑)。
若マーリンは、ちょっとした魔法なら生まれつき使えますが、きちんとした魔法はまだまだ修行中です。
そしてアーサー王子、一見ハンサムで勇敢で絵に描いたような王子様っぷりなんですが、その実、いじめっ子で傲慢でワガママで、性格はお世辞にも良いとは言えません。
マーリンも 『アレが王の器だとは到底思えない!彼を殺すって奴が出てきたら喜んで手を貸すね!!』 とまで言うのですが、どうやら王子を正しき方向へと導くのはマーリンの役割のようです。
アーサーの父、ユーサー王を演じるのは、バフィー・ザ・ヴァンパイア・スレイヤーのジャイルズ役で人気だったAnthony Headです。
アンソニー・ヘッド Solarpix / PR Photos
バッフィー後、教授役だとか図書館司書役みたいなのばっかりオファーが来て、断るのに大変だったというAnthonyは、今回のユーサー王でこれまでとまったく違った役柄で新たな魅力を見せてくれています。
第1話では、TorchwoodのグウェンことEve Mylesがゲスト出演していました。
また、今シーズンでは「バイオニック・ジェミー」のリメイク版BIONIC WOMAN でジェミーを演じたMichelle Ryanが、アーサーの宿敵となる悪い魔女Nimueh役で出演します。
ミシェル・ライアン Solarpix / PR Photos
さらに、私的に大注目のランスロットを演じるのは、Heroesの「みすたあー・いざーく」ことSantiago Cabrera ですと! 第5話に出演予定のようで今から楽しみです。
サンティアゴ・カブレラ Anthony G. Moore / PR Photos
現在のところ、日曜日の夜に2話連続放送をしているので、全13話の第1シーズンは、1ヶ月ちょっとで放送終了になる計算です。
第2シーズンはイギリスBBCで今秋からの放送が決まっているとのことですが、カナダではいつお目にかかれるのか……今から待ち遠しいです。