『Dr.House』に観るカナダ人考
前のエントリからのヒュー・ローリーつながりでもう一つ。
ヒュー・ローリー
© Chris Hatcher / PR Photos
今夜は2ヶ月ぶりに、「House M.D」(Dr.House)の第4シーズン新エピソードでした。
2月に放送されたシーズン4-12話目が相当傑作だったので、いったいこの後どうなるの?!と思っていたら、今夜のシーズン4-13話「No More Mr. Nice Guy」では、ドクター・ハウスと、ドクター・ウィルソン、そしてアンバーとの関係になにやら進展が?
今回のハウスの餌食…ではなく患者さんは、大柄で穏やかな笑みを絶やさない、いかにも人の良さそうなおじさんです。
ベッドに座らされて随分と待たされているようなのに、全然イライラしていません。
見るからに いい人 オーラを出しまくっています。
しかし、ドクター・ハウスの奇病発見アンテナは獲物を見逃しません。
いつものように無礼な態度で近づくと、いきなり持っていた杖で突然足の甲をぶっ刺し…いえ、ぶっ叩くじゃありませんか!ヒドイよドクター!!
「イテテテテテ!」
「ちょっとアンタ、なにすんのよ!!!」
当然痛がる患者さん。
隣についていた娘さんだか奥さんだかが仰天して(そりゃそうだ)ドクター・ハウスに怒鳴ります。
でも当の被害者は、
「いやいや、ちょっとしたはずみってこともあるからね」
と、まるで、「右のほっぺたを叩かれたら左のほっぺたも差し出しちゃうもんね」的勢いで、ものすごいイイ人っぷり発揮です。
その様子をしげしげと観察したハウス。
ハウス「この患者、カナダ人だな。そうだろう?」
ナース「彼はHigh Priority(急患?)じゃないんで……」
ハウス「それってカナダ人っていう意味だろう?」
カナダ人はイイ人だから、殴られても怒らないし、のんびり屋さんだからHigh Priorityじゃない、っていうことか?
思わず吹いてしまいました。
やっぱりアメリカ人にとっては、カナダ人て のんびり屋さんで良い人 なんですね~。
大抵のアメリカドラマでは、カナダ人は礼儀正しくていい人(すぎ)で、のんびりしてる っていう描写がされてて、時にそれがジョークのタネになったりしてます。
本当にそうかどうかは……まあ、謎ですが……身近に感じる人の親切度や人懐こさ度合いは高いかな?
あと、”のんびり屋さん”というのは、確かにあたってるかも。
スーパーでレジのおねえちゃんがおしゃべりしてて待たされても辛抱強く待ってるし、マクドナルドは全然Fast foodじゃなくて遅いし(ヘタすると10分ぐらい待たされる。早く来てもバーガーやポテトが冷たかったりする)、レストランでは注文取りに来るまで30分ぐらい掛かるし。
でもみんなイライラしないで待ってるね。
カナダ人ネタのジョークといえば、国が広い割りに人口が少ない(広さは日本の27倍で、人口は日本の1/4)からなのか、よくシットコムの台詞などでこんな具合にからかわれます。
人口少ないんで、みんな知り合いだと思われてる?
カナダ人「カナダのバンクーバーから来ました」
アメリカ人「おお!バンクーバーか!バンクーバーにはマシューってヤツがいるんだけど知ってるよね?」
てな具合。
もちろんカナダ人向けには、この後に、
「もちろん知ってるよ!マシューっていいやつだよね。キミはどこで知り合ったの?」
と、アメリカ人に答えて、驚かせてあげましょう、という反撃ガイドがあります。
まあ、そんなカナダにも移民(特に中国や韓国、インド等)が増えてきているので、そのうち、「へぇ~バンクーバーから来たの? じゃあキムさんて知ってる?」などと言われ始めるかもしれませんネ。
コメント(0)|おしゃべりfromVan