シーズン3が待ちきれない「Younger」
4月15日、ハリウッドにあるロンドン・ホテルで開催された「Younger」は、大入り満員でした。ホテルの宴会場に400人以上が詰め込まれ、7時半開場。
TVLand局から送られてきたイベントへの招待状。全キャストが参加した訳ではないが、アラフォー向けの作品だけに、参加したATAS会員はいつもより若年層だった。
残念ながら、ホテルに到着したのが遅く、最前列は疎か、舞台の正面の席はほとんど埋まっていました。仕方なく、脇の5列目に陣取っていましたが、試写寸前に関係者のために指定されていた30席余りが解放されたので、前に移ることができました。とは言え、脇の3列目から斜めに撮ったので、余り良い写真が撮れませんでした。
左から、モデレーターのローラ・プルダム(ヴァラエティ誌)、ライザ役のサットン・フォスター、クリエイターのダーレン・スター、ケルシー役のヒラリー・ダフ。(c) Meg Mimura
シーズン2の最終回を試写して、このお洒落で楽しいコメディーを観たことがない参加者にアピールしました。過去の経験から、観たことがない、あるいは全く興味のない作品の根回しイベントに参加するのは無意味/時間の無駄と悟りました。我が家の近くのATAS本部の劇場で開催されていた頃は、興味半分で参加していましたが、劇場が完成するまでは、LA全域で開催されるので、去年から厳選して参加する方針に切り替えた次第です。よく「観たことない」と言う人にお目にかかるのですが、余程暇なのか?レセプションで振舞われる美味しいもの目当て?と勘ぐってしまいます。
左からダイアナ役のミリアム・ショア、チャールス役のピーター・ハーマン、マギー役デビー・マザール。キャストの頭上にピンク色のライトが設置されており、場末のバーでどさ回り興行風でがっかり!
(c) Meg Mimura
昨年3月27日「サットン・フォスターのTV復帰作」としてご紹介した「Younger」は、アラフォー、バツイチママのサバ読み再出発の苦労を面白おかしく描くコメディーです。クリエイターは、女の友情を描かせたら右に出る者がいないと言っても過言ではない、「SATC」のダーレン・スターです。「最近、テレビ界は暗〜〜い、悲観的な番組だらけ。是非、逆流してやろう!と思ったんだ」と制作の動機を明かしました。「早く続きが観たい!」「えー、もうシーズン終わりなの?!」と思わせるのは、その明るさ、楽観性にあると納得しました。この手のドラメディーがもっと増えると良いのですが....
ライザの親友マギーを演じるマザールは、「マギーは、何があっても非難せずに、ライザをサポートする真の友達。丸ごと受け入れる女の友情と、心機一転がこのドラマのテーマよ」と言うと、男は入れ替わり立ち替わりするが、「女友達は永遠!が心髄」だと、次々とキャストが付け加えます。
ライザの若いツバメ(ジョシュ)や、ケルシーの婚約者(サッド)を演じる俳優はいずれも不参加。この日参加したキャストの’黒一点’ハーマンは、「男は入れ替わり立ち替わりって、消耗品みたいな発言だなー」と遺憾の意を表しました。とは言うものの、チャールスはライザに気があって、上司と言う立場上、行動に移せない役所ですが、この日観たシーズン2の最終話は、ライザがジョシュとチャールス両方に惹かれる、さー大変!の崖っぷちで終りました。
レセプションで一際目立ったのは、背の高いハーマン。出版社の社長チャールス(ハーマン)もバツイチパパ。幼い娘二人の子守りをライザに頼んだことから、「若いのに(?)、大人の会話ができる」とチャールスは事ある毎に頼るようになる。(c) Meg Mimura
庶民的が売りのフォスターは、いつ見てもファンへのサービス精神に満ち満ちている。ホテル屋上で開催されたレセプションで、サインに応じるフォスター。(c) Meg Mimura
パネルインタビュー後、参加者はホテル屋上で開催されたレセプションに殺到しました。私は、今年1月のTCAプレスツアーでインタビューした、ショアにシーズン2終了の感想を聞きたくて、エレベーター近く、会場の入口で待機していました。
本作で私が最も共感できるダイアナを演じるショアは、どのように演じるべきか結構リサーチをしたと言います。映画「プラダを着た悪魔」のアナ・ウィンター編集長のような上司に仕えたことがあるかどうか、友達に聞いて回った結果がダイアナと言う訳です。実際に体験したことがなければ、嘘か誇張としか思えない’伝説の恐竜’的役所です。「実存することが証明されたから、何の躊躇もなく悪魔を演じられる」と手の内を明かしてくれました。
ダイアナは努力して手に入れた権限や出世欲を隠さない現代女性ですが、アキレス腱が上司チャールスで、シーズン2の終わりでは、ライザにとられた感があります。諦めて欲しくないので、確認したところ、「差し当たり....この先どうなるかは、お楽しみ」と、ショアの目がキラキラ輝いていました。シーズン3が待ち切れません。
「字が下手っぴで、ご免なさい!」と繰り返しながら、サインに応じるショア。この作品に登板するまでは、「出るもの出るものキャンセルされたけど、私の所為じゃないのよ!」と笑う。(c) Meg Mimura