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「フレンズ」同窓会が目玉のCBS/CW/Showtime合同パーティー

(2014年9月 4日)

7月17日は午前9時のCBSエンタテイメント社のニーナ・タスラー会長の記者会見に始まり、下記の新番組制作発表のパネルインタビューが実施されました。

ドラマ
「Madam Secretary」
「NCIS: New Orleans」
「Scorpion」
「Stalker」
「Battle Creek」(2015年春プレミア)

コメディー
「The McCarthys」

夜、7時からパシフィック・デザイン・センターで、CBS/CW/Showtime局の新/継続番組の制作陣やキャストが一同に会して、パーティーが行われました。


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デザイン・センターの名にふさわしく、カラフルで奇抜な建造物。ヤシの木の並木道(奥)沿いにレッドカーペットが敷かれ、スターが次々と到着する。 (c) Meg Mimura

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屋外の真夏の夜のパーティーは、最高!食べ物は屋台形式になっているので、食べたいものを目指して、列に並ぶ仕組みだ。ハンバーガー待ちの列に、昨年7月12日、「House of Lies」の希望の星としてご紹介したドニス・レナード・ジュニアを発見、今シーズンのロスコーはどのように成長して行くのかを聞いてみた。 (c) Meg Mimura

今秋の新番組ではないので、「The Odd Couple」はパネルインタビューがありませんでしたが、マシュー・ペリーを含むキャストと制作陣が参加しました。Showtime局「Episodes」からはマット・ルブラン、「Web Therapy」のリサ・クドローが参加することになっていたので、「フレンズ」同窓生が三人集まる=「フレンズ」同窓会になると期待していたのですが....私は、「Web Therapy」のダン・ブカティンスキーに出逢ったのみでした。ネタバレになるので、内容は控えますが、「スキャンダル 託された秘密」シーズン2でのブカティンスキーの’好演’が眼を見張るばかりだったので、声をかけずにはいられませんでした。

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「フレンズ」で有名になったマシュー・ペリー、リサ・クドロー、マット・ルブラン。クドローは、「Web Therapy」の他に、HBOで「The Comeback」(05年)の10年後版6話限定シリーズを制作する。 WENN.com

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ペリー(左)とルブランが、レッドカーペット上で再会。ペリーは、「フレンズ」後、4~5本の作品に挑戦したが、いずれもキャンセルとなった。「ジョーイ」はキャンセルされたものの、ルブランは今年も「マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド」で、エミー賞主演男優賞候補に挙がるほどの活躍振りだ。

放送開始は来春までお預けですが、パネルインタビューが実施された新作「Battle Creek」のクリエイター、デビッド・ショアに久し振りに再会しました。「HOUSE」時代に何度もインタビューをさせてもらった、私の大好きな放送作家の一人です。「HOUSE」終了後、初のシリーズはヴィンス・ギリガン(「ブレイキング・バッド」クリエイター)が、12年前に書いた脚本を手直ししたものです。ショアはカナダ出身、第三者的な視点からアメリカを描く放送作家ですし、「『HOUSE』は悲観的な世界だったから、『Battle Creek』は明るく、楽しく、笑える世界を目指す」と抱負を語りました。大いに期待できます。

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「Battle Creek」では、モナコ生まれ、良家のオボッちゃまFBI捜査官ミルト・チェンバレンを演じるジョシュ・デュアメル。「ラスベガス」以来のテレビ復帰だが、なかなか良い歳のとり方をしているのが嬉しい。

今秋の新作「Stalker」は、ケヴィン・ウィリアムソンが創作しただけあって、パイロットは何とか観たものの、こんなドラマを夜遅く観たら、悪夢にうなされることは間違いありません。毎週、この手の身の毛のよだつものは観られない、観たくないと結論を出したのは、私だけではありません。それが証拠に....

パネルインタビューでは、ストーカーを自ら体験したウィリアムソンが、LAPD内に設けられたThreat Management Unit (TMU=嫌がらせ/ストーカー対策部門)に紹介されて、1998年以来興味ある分野だったことを意気揚々と語りました。2013年2月11日に「喉元過ぎて熱さを忘れた(?)局幹部」に記した通り、「ザ・フォロイング」のクリエイターでもあるウィリアムソンは、12歳からゴシック/恐怖小説の大家エドガー・アラン・ポーに憧れ、ポーの世界を映像化する’怪奇’ライター。現役のTMU刑事をコンサルタントとして雇ったことや、「ザ・フォロイング」と違って犯罪捜査もの仕立てになっており、「ストーカー心理をスリル満点に描く傍ら、ストーカー心理の情報満載の‘楽しい’番組になる」と真顔で発表しました。

蓼食う虫も好き好きとはよく言ったもので、ストーカー心理が面白い/楽しい/娯楽/為になると思う人もいるんですね?陰湿な変質者やストーカー行為から何を学べと?何が面白い/楽しいのか?等の意味合いの数々の質問に、「観たくないなら、チャンネル変えれば?」と切り返された日には....’異常’を’普通’に変えてしまったウィリアムソンは、サンディフック小学校乱射事件直後にも関わらず「ボクは捏造した世界の語り部に過ぎない」と「フォロイング」を弁明しましたが、「Stalker」への良識ある反発、批判を予想していなかった筈はないと思うのですが....インタビュー終了後、ウィリアムソンがエージェントに、「『ストーカー行為の何が面白い?』ってか、べらんめえ」と憤慨を吐き出しているのを小耳に挟みました。子供の頃から怪奇の世界に浸っている井の中の蛙らしい発言ではありませんか?いと、おどろおどろしく、私はそそくさとウィリアムソンの世界を去りました。

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「Stalker」のジャック・ラーセン刑事役ディラン・マクダーモット(中央左)とベス・デイヴィス警部補役マギーQ。ラーセン自身ストーカー行為の真っ最中、デイヴィスはストーカーの被害者だった私的背景が味噌らしい。


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