エミー賞根回しイベントと納得いかないTCA賞
昨年7月にブログ2本目で、エミー賞根回しイベントについてお話したのを覚えていらっしゃいますか?あれから1年が経ち、今年も4月から6月まで、地上波2局、ケーブル局8局、PBSとNetflixの計12局がテレビ芸術科学アカデミー(ATAS)会員をパネルディスカッションに招待しました。
今年は計15回イベントが開催された。去年より減少していることは、散財しても受賞に繋がらないと結論が出たからだろうか?先細りの恐れが....
昨年、放送局主催の根回しイベントが功を奏したのは、「アメリカン・ホラー・ストーリー」「New Girl 〜ダサかわ女子と三銃士」「MAD MEN マッドメン」の3作のみだったとご報告しましたが、いずれもノミネートのみで、受賞にいたらなかったことは、特記に値します。イベント主催局も、エミー受賞に繋がらないのなら、浪費はすまいと判断したのか、今年は22作品から15作品に減少しました。先細りの悪い予感がしてなりません。
「MAD MEN マッドメン」は、TCA賞最優秀ドラマ候補にも挙がっている唯一の血腥くない作品ではあるが....アンチヒーローに辟易する視聴者も増えてきた。 Janet Mayer / PR Photos
会場は、今年もATAS所有のレナード・H・ゴールデンソン劇場。
4月13日 「ブレイキング・バッド」
4月25日 「House of Cards」Netflix初のオリジナル・ドラマ
4月26日 「The Americans」
4月29日 「The Following」
4月30日 「New Girl 〜ダサかわ女子と三銃士」
5月16日 「スキャンダル」
5月22日 「Top Chef」
5月29日 「Food Network Star」
6月4日 「Shameless」
6月5日 「Veep」
6月6日 「House of Lies」
6月7日 「Vikings」
6月9日 「MAD MEN マッドメン」
6月10日 「ダウントン・アビー」
6月13日 「ニュースルーム」
去年のイベントとの相違点は、
1)シリーズ再開の第一話の試写があり、その後パネルディスカッションが行われたこと。
2)パネルディスカッション後、プロデューサーやキャストがレセプションに姿を現し、票に繋がるように積極的な働きかけがあったこと。
3)レセプションでは、少なくともデザートかオードブル+ワインが振る舞われ、去年より明らかにマーケティング費用がつぎ込まれていたこと。
の3点です。
そんな中、去年と同じくTCA賞の投票をするように、お知らせがありました。つい1ヵ月ほど前、ノミネートしたい人/作品のリストを送ったのですが、その累計が出て、最終投票をしろと言うことなのですが....。昨年、ブログに書いたように、私の好みはメジャーではないので、ほとんどノミネートされていません。私って本当に、地上波局が好きなんだ!と、今年もドラマ部門作品賞候補「The Americans」「ブレイキング・バッド」「ゲーム・オブ・スローンズ」「ホームランド」「MAD MEN マッドメン」を見て、がっかり!!!更に、2013年度最優秀作品は、「The Americans」「ブレイキング・バッド」「ゲーム・オブ・スローンズ」「House of Cards」「ウォーキング・デッド」から選べと言われてもね....
「ゲーム・オブ・スローンズ」リチャード・マッデン、エミリア・クラーク、キット・ハリントン。今シーズンは初っぱなから、惨殺シーンが延々と続いたとか。 Izumi Hasegawa, David Gabber / PRPhotos.com
唯一の救いは、ブログでご紹介したPBSのドキュメンタリー「Central Park Five」と「Bunheads」が候補作に挙がっていたことだけです。昨年は、受賞者/作のリストを見て、授賞式に参加しなかった私です。今夏も、去年の二の舞?になりそうな気配です。