サットン・フォスターのTV復帰作は「Younger」 - ハリウッドなう by Meg | TVグルーヴ オフィシャル・ブログ アーカイブ(更新終了)

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サットン・フォスターのTV復帰作は「Younger」

(2015年3月27日)

「Bunheads」(邦題:バレエ・ガールズ ~パラダイスへようこそ~)が冷酷に打ち切られて2年弱になりますが、ミシェルを好演し、テレビにも大勢のファンを作ったサットン・フォスターが、3月31日TV Land局の新コメディー「Younger」で復帰します。バンザーイと喜んだのは、私だけではありません。

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左からジョシュ役ニコ・トートーレラ、ケルシー役ヒラリー・ダフ、(中央)ライザ役のサットン・フォスター、ダイアナ役ミリアム・ショア、マギー役デビー・マザー。 Photo Courtesy of TV Land


TV Land局は、全米の9千8百万世帯に、昔懐かしい古典番組(「ガンスモーク」「農園天国」「Murphy Brown」(邦題:TVキャスター マーフィー・ブラウン)「セックス・アンド・ザ・シティ」(以下「SATC」に省略)他)を放送してきましたが、ジェネレーションX(1961~81年生まれ)が視聴者ターゲットとなり、アラフォー向けの新作に力を入れる方針を発表しました。その第1作が、「Younger」と言う訳です。2010年から放送されたオリジナル番組「Hot in Cleveland」、11年の「Happily Divorced」、「The Exes」などのキャストと比べると、明らかに年齢が下がっています。

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しっかり26歳に見えてしまうフォスターも、本年とって40歳!「SATC」の衣装も担当したパット・フィールド曰く、「衣装で若さを表現している訳ではなく、サットンの内から滲み出たもの」だとか。フォスターに秘訣を聞いてみたいものだ。 Photo Courtesy of TV Land


クリエイターは、「SATC」のダーレン・スターですが、舞台はマンハッタンではなく、今一番ホットなブルックリンです。ライザ(フォスター)は、アラフォーのバツイチママ。夫がギャンブルと不倫に走り、マイホームを抵当に入れたため、売りに出す羽目になります。しかも、高校生の娘はインドに留学していて、再就職しなければ食べて行くことができません。子育てに専念せざるを得なくなるまでは、バリバリのキャリアウーマンを自負していたので、15年振りに職場復帰を試みますが…第二の人生を歩き出さなければならないというのに、20代の面接官に「経験積み過ぎのおばさん」扱いされ、冷たい現実に直面するライザです。

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親友マギー(マザー)に特訓を受けて、26歳のライザ(フォスター)が完成。14歳のギャップを埋める並々ならぬ努力が始まる。 Photo Courtesy of TV Land


たまたまバーで知り合った青年ジョシュ(トートーレラ)に同年輩と間違われたことに気を良くして、親友マギー(マザー)から26歳に戻る化粧、服装、知識など「鯖読み術」の特訓を受け、大手出版社のマーケティング部長ダイアナ・トラウト(ショア)のアシスタントとして再就職を果たします。

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映画「プラダを着た悪魔」のアナ・ウィンター編集長を彷彿とさせるダイアナ(ショア)は、次々と入社して来るピチピチギャル勢をこき使う。ライザの「特別扱いなんか期待してません。子供じゃありませんから」宣言が気に入って、雇うことを即決したほど、ギャル達の特権階級意識にうんざりしている。
Photo Courtesy of TV Land

2年前にアシスタントとして雇われ、今や編集部員に出世したケルシー(ダフ)に助けられて、仕事に励むライザですが、母性本能を発揮する度にやばい事に...果たして、付焼刃はいつ剥げるのでしょうか?仕事も恋も、いつまでこんな綱渡り生活を続けられるのでしょう?

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ケルシー(ダフ)は、一目でライザ(フォスター)を気に入って、あれこれアドバイスしてくれる職場の先輩。たった2歳鯖を読んでいるダイアナを嘲笑するライザとケルシーの会話があるが、人のこと言えた義理?と笑ってしまう。Photo Courtesy of TV Land


一つ気になるのは、「SUITS/スーツ」の似非弁護士マイク・ロスのように、秘密を抱えているキャラは、時限爆弾だと言う点です。ライザは歳をごまかしているだけと考えても、免許証を偽造する場面があるだけに、「歳だけ!」では済まない違法行為です。こんなお粗末な爆弾処理を目撃するために、5年余りハラハラしてきたの?と、「SUITS/スーツ」シーズン6に大いに失望した直後だけに、「Younger」も行き着く所は同じ?と懸念してしまいます。但し、コメディーだけに、ドラマより許される部分は多いのかも知れませんが…


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