無人戦闘機、ドローンとはどんなものか?イーサン・ホーク主演映画「ドローン・オブ・ウォー」
少し前までは、ドローンといえば、事故や災害現場など危険な場所での調査に使われるイメージでした。
もしくは、映画やドラマの中で見る、あまり現実感のないものでした。
それが最近は、いろいろな場所にドローンが落下する事件が度々起こり、個人が使用するものとしても知られるようになってきました。
だんだんと現実がSFの世界に近づいていっているようで、ちょっと怖いです。。
さらにアメリカでは、無人戦闘機として、自国にいながら戦地での攻撃がされていると聞きます。
それを、「ガタカ」「TIME/タイム」のアンドリュー・ニコル監督が映画のテーマとして取り上げました。
「ドローン・オブ・ウォー」 (原題 GOOD KILL)
10月1日(木) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
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【監督・脚本】 アンドリュー・ニコル 『ガタカ』『TIME/タイム』
【出演】イーサン・ホーク、ブルース・グリーンウッド、ゾーイ・クラヴィッツ、ジャニュアリー・ジョーンズ
2014年/アメリカ映画 /シネマスコープ/カラー/上映時間:104分/字幕翻訳:松浦美奈/ R15+
【提供】ブロードメディア・スタジオ/ポニーキャニオン
【配給】ブロードメディア・スタジオ
【公式サイト】www.drone-of-war.com
【ストーリー】
ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で、無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行しているアメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)。
クリックひとつでミサイルを発射し、標的を爆撃する様子は、まるでゲームのように現実感が欠落しているが、効率よく攻撃することができる。
毎日、任務を終えれば、車でマイホームに帰宅し、美しい妻モリー(「MAD MEN」のジャニュアリー・ジョーンズ)と、かわいい2人の幼い子供との生活が待っている。
かつて有人戦闘機のF-16に乗り、200回以上の出撃を経験したトミーは、現在の職務に違和感を覚える。
現代の異常な戦争の姿が浮き彫りになる中、トミーは極度の不眠症になり、モリーとの関係にもひびが入っていく…。
ドローンでの攻撃は、画面に映ったターゲットにクリックでされるのですが、画面からは音声はなく映像のみ。それがより現実感を遠ざけ、より怖い感じがします。
淡々と任務をこなしていくトミーたち。イーサン・ホークはトミー役を静かに演じていますが、徐々に膨らんでいくストレスや狂気のようなものが、スクリーンを通してジワジワと伝わってきます。
遠隔操作で簡単に人の命も奪えてしまうドローン。
何度も言いますが、怖いです。。
現実として使用されているドローンについて知り、少し立ち止まって考えてみるには、この映画はうってつけなのではないでしょうか。