超豪華キャストが乗り込む“走る箱舟”「スノーピアサー」
すごい映画と出会いました!
独特の世界観と緻密なストーリーテリング、そして圧倒的な映像で世界中から注目を浴びている韓国の映画監督ポン・ジュノが、ハリウッドスターらインターナショナル・キャストを迎えて送り出す、圧巻の近未来SFエンターテインメント「スノーピアサー」です。
『スノーピアサー』
2014年2月7日(金)、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
©2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVED
配給:ビターズ・エンド、KADOKAWA
公式サイト //www.snowpiercer.jp/
2014年、地球温暖化を食い止めるため、人工冷却物質【CW-7】が散布された。だが、その結果、地球は氷河期に突入してしまう。
17年後の2031年、ほとんどの生物が絶滅する中、列車“スノーピアサー”に乗り込んだ者たちだけが生き残っていた。永久不滅のエンジンを持つその列車は、1年で地球を1周する“走る箱舟”。
富裕層と貧困層を、前方車両と後方車両で分断し、貧困層は富裕層による圧政に苦しんでいた。
最後尾に乗り込むカーティス(クリス・エヴァンス)たちは、平等な社会を取り戻そうと、革命を計画するが…。
私は、ポン・ジュノ監督の「グエムル -漢江の怪物-」の大ファンで、「母なる証明」には心をえぐられるような衝撃を受けましたが、今回、監督は韓国を飛び出し、世界のスーパースターたちを相手に、自身の世界観を見事に表現しています。
「スノーピアサー」は、フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を基に、ポン・ジュノ監督が新しい物語とキャラクターを創造して、作り上げられた映画です。
「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスが、革命に立ち上がるも苦悩を抱えたカーティスに扮しているのが魅力的です。
ジョン・ハート、エド・ハリス、オクタヴィア・スペンサー、ジェイミー・ベル、ユエン・ブレムナーらも強い印象を残す中、何と言ってもティルダ・スウィントンが列車内の総理を怪演しています!
いつもの美しい姿はどこに!?と、言いたくなるような熱演ぶりには思わず拍手を送りたくなります。
ポン・ジュノ監督作品常連の韓国の名優ソン・ガンホと、「グエムル」のコ・アソンの存在感も、ハリウッドスターに負けていません!
誰も思いつかないような発想の“走る箱舟”を舞台に、列車という空間だからこそ描ける究極のヒューマンドラマ「スノーピアサー」は、絶対に見るべき映画だと思いました。
映画を見ている間、列車内の小学校教師を演じている女優をどこかで見たことあるなぁ、と思っていたのですが、大好きな海外ドラマ「ニュースルーム」のマギー役、アリソン・ピルでした! 彼女も強烈な演技を披露していますよ。
ぜひチェックしてみてください!