TCA冬のプレスツアー、映像インタビューで光っていたのは?
1月10日、中国、オーストラリア、メキシコ、ベルギーなど世界12カ国から、レポーターがパサデナに集合しました。今回は、春の新作4本「Devious Maids」(「デスパレートな妻たち」のクリエイター、マーク・チェリーの新作)「Mistresses」米国版、「Red Widow」「Zero Hour」と、継続番組6本「Army Wives」「ボディー・オブ・プルーフ 死体の証言」「The Neighbors」「Perception」「リベンジ」「Switched at Birth」の計10本、俳優24人の映像インタビューを実施しました。
もうかれこれ8年ほど前から知っている「ボディー・オブ・プルーフ」のダナ・デラニーが、今回も最も楽しいインタビューでした。才色兼備で、完璧なプロ、上品でしかも気さくなデラニーとは、生き方や信条が似通っていて、久し振りに幼馴染みに会ったような感じです。毎回、映像インタビューする度に、デラニーの衣装と私が当日選んだ衣類の色がばっちり!という、摩訶不思議な現象が....今回も、デラニーの真ん前に座った途端、お互いに深紅色に身を包んでいるのを見て、吹き出してしまいました。「霊感かしら?」とデラニー。
独りでないと道は極められないと独身を貫く才色兼備ダナ・デラニー!ジャズシンガーになるのが密かな(?)夢だとか。 Andrew Evans / PR Photos
そして、「ボディー・オブ・プルーフ」シーズン3について、どこがどう変わったかを話してくれました。キャストの入れ替えはリスク大!特に、私はシーズン2までのキャストや、シリーズ開始前にデラニーが語ってくれた本作の霊的なテーマが気に入っていたので、犯罪捜査アクションものに変身してしまったことが残念でたまりません。
2011年7月に「ボディー・オブ・プルーフ」のセット訪問をした際には、デラニーの衣装デザイナーが、‘オシャレ’検死官の衣装と靴を披露してくれました。ほとんどがプラダ!譲り受けたい逸品ばかりでした。但し、桟橋や公園の芝生をミーガン・ハントが10cmのハイヒールで歩き回るのが不自然と指摘したところ、「そうなの。何度も文句言ってるんだけど...」とハイヒール廃止を申し出ると述べていましたが、‘オシャレ’にはハイヒールとブランドバッグは無くてはならない必需品なのでしょう。アクション=外回りの捜査に、‘オシャレ’の象徴はちぐはぐも良い所!
因に、「リゾーリ&アイルズ」のモーラ・アイルズ検死官も、ハント同様に‘オシャレ’が売物です。アイルズを演じるサーシャ・アレクザンダーは、かつて「Presidio Med」という女医5人のドラマでデラニーと共演したことがあります。ほとんど同時期に、デラニーとアレクザンダーが同じ様な‘オシャレ’ 検死官を演じるのは、奇遇と言えば奇遇?「不思議な巡り合わせね」と、「Presidio Med」以来大の仲良しのデラニーとアレクザンダーは話したそうです。
サーシャ・アレクザンダーも、頭が良過ぎて、空気が読めない、アスペルガー症候群を示唆する、アイルズ検死官を演じる。 Martin Campanile / PR Photos
久し振りにお目にかかったユンジン・キムは、米国版「Mistresses」の番宣にかけつけました。韓国でも良い作品に出演して大いに活躍していたキムに何故、この作品を選んだのか聞いてみました。「「LOST」は韓国人だから意味のある役だったけど、「Mistresses」は国籍とか文化を背負う必要がゼロの役だから」と語ってくれました。キムが演じるカレン・キムだけが、きらきら輝いている「Mistresses」。米国での受けはどうでしょうか?
前に座った途端「あなたのヘアスタイルを見ると、いつも私もカーリーにしたい!!って思っちゃうわ」とキムにコツを聞かれました。私が愛用しているカーリーヘア用ヘアケア製品を推薦しましたが、キムは断然ストレートの黒髪がお似合いだと思います。
アジア系女優の中で、最も親しみ深い人柄のユンジン・キム。とにかく、素敵!の一言に尽きる。 Albert L. Ortega / PR Photos
今ツアーで参加したセット訪問は、「Scandal」(大統領執務室で大統領役のトニー・ゴールドウィンと写真撮影、ホワイトハウスのあちこちで出演者インタビュー)、「Switched at Birth」(セットでお昼、各テーブルに座った俳優と歓談、俳優インタビュー、1シーンの撮影見学)、「The Bachelor」(嫁/婿選びのリアリティー番組の宿舎に使われる丘の上の大邸宅を訪問、過去の参加者にインタビュー)、「Vegas」(1960年代のラスベガスのセットで、パネルインタビューとレセプション)でした。
「グレイズ・アナトミー」の逸話監督を務めた功績を買われて、ションダ・ライムズから「Scandal」に抜擢されたトニー・ゴールドウィン。ケリー・ワシントンと共演できると聞き「一も二もなく引き受けてから、台本を読み、大統領役と判明した」と言う。 Andrew Evans / PR Photos