エミー賞根回しイベント
4月から6月初旬まで、続々と舞い込んだパネルディスカッションへの招待状。地上波/ケーブル局が投票権を握るテレビ芸術科学アカデミー(Academy of Television Arts & Sciences=ATAS)会員に、エミー賞にノミネートしてください!とアピールする「根回し」イベントです。
2カ月間に、地上波4局、ケーブル9局、制作会社などから22作品への招待状が舞い込んだ。
会場はATAS所有のレナード・H・ゴールデンソン劇場ですが、招待されたのは、ATAS会員とSAG(俳優組合)組合員。つまり、エミー賞と同時にSAG賞にも投票をお願い!と一石二鳥を狙っているようです。私はATAS会員になって10年になりますが、2カ月間に20作品余りの根回しイベントに招待されたのは、今年が初めてです。
足繁く通ったゴールデンソン劇場は、テレビ芸術科学アカデミー(ATAS)本部の右手奥にある。世にも美しいエミー像が創造力を掻き立ててくれるテレビの殿堂だ。
日本でも放送中、あるいは放送予定の作品のパネルディスカッションは下記の日程で開催されました。
4月13日 「ウォーキング・デッド」
4月18日 「アメリカン・ホラー・ストーリー」
4月23日 「Touch」
5月1日 「glee/グリー」
5月7日 「New Girl 〜ダサかわ女子と三銃士」
5月8日 「The Killing 〜闇に眠る少女」
5月31日 「スパルタカス」
6月5日 「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」
6月9日 「レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀」
6月10日 「マッドメン」
6月13日 「Suits」(唯一、NYで行われました。)
アカデミー賞と違って、継続番組も投票の対象になるエミー賞は、毎年莫大な数の作品を篩にかけなければなりません。口コミや業界の評判に頼って、番組を視聴もせず、一票を投じる不届き会員も多い中、このようなイベント主催は明らかに売名行為です。毎年「ケチケチ」度を増して行くATAS主催のイベントと違って、カクテル+グルメおつまみのレセプションで始める局から、パネルディスカッション後にグルメ料理でもてなし、更にお土産まで用意して接待に勤しむ局まで、趣向を凝らして投票時に作品名/俳優名だけでも覚えていてもらおうと、各局は必死です。
これが果たして票に繋がるかどうかはATAS会員としても、テレビ評論家としても、興味津々、分析の要ありです。私は「レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀」と「Suits」のファンなので、票に繋がって欲しいと思いますが、何と参加者は番組を微に入り細に入り知り尽くしたファンばかりでした。それでも、番宣イベントに注ぎ込む価値があるのでしょうか?今年は、成果を問う良い実験なのかも知れません。
コメント
megさんはじめまして!
Suitsの大ファンの一人として、パネルディスカッションに参加されたのが羨ましいです!
Suitsは秋からユニバーサル・チャンネルさんで放送開始予定だそうです。
日本語でSuits見るのが楽しみで仕方ありませんw
投稿者:sao |2012年7月 2日 21:15