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この夏、アメコミ・ヒーロー映画目白押し!!-今度は『インクレディブル・ハルク』

(2008年7月29日)

日本では8月1日公開予定の『インクレディブル・ハルク』(→公式サイト/注・音が出ます)ですが、こちらで一足先に公開されていたのを、先日ようやく見てきました。

『ダークナイト』『ヘルボーイ2』といったアメコミ原作の新作映画がどんどん公開されている中で、ちょっと前の『インクレディブル・ハルク』を公開してる映画館は1館だけ、1日1回でしかも夜9時半からの上映のみ。おまけにその映画館は、夜一人で行くのはできれば避けたいチャイナタウンの近く……、というちょっとビビるシチュエーションでしたが、他に上映時間の選択肢がないので、意を決して行ってきました。
行きも帰りも小走りで(笑)、なるべく一人きりにならないように、スカイトレイン(バンクーバーのダウンタウン~近郊を結ぶ電車)の駅に向かう人にくっついて。

そんな苦労をして見に行った甲斐がありました。
ビル・ビクスビー主演のTVシリーズ『超人ハルク』で涙していた世代としては、前作映画のトラウマ(笑)があってちょっと警戒していたのですが、今回の映画ではかなり満足です。
何より驚いたのは、ブルース・バナー博士が実験中に放射線を浴びてハルクになってしまい、追われる身となった経緯をフラッシュバックで片付けてしまったこと。一瞬、『続編だったっけ??』と思いました…。
さすが『X-Men/ファイナル・ディシジョン』で余計な場面をバッサリ切った脚本家ザック・ペンです。今回も気持ち良いぐらい”切捨て御免”な脚本でした。
更に、監督がTVシリーズのファンだったということで、随所にこだわりが見られました。

・TV版のあの切ないピアノのテーマ曲をモチーフにしたBGMが使われててグッときた。
・記者ジャック・マクギーが出たー!
・TV版でハルクを演じたルー・フェリグノが、ハルクの声&顔出しもしてる。

等々。
主演のエドワード・ノートンのバナー博士は、なかなかイメージに合っていました。

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エドワード・ノートン © Glenn Harris / PR Photos

ただハルク部分や敵との戦闘シーンがモロにCGなので、今ひとつ画面から浮いてる感じでした。
まあ、見ているうちに気にならなくなりますけど…。段々ハルクがハンサムに見えてきちゃうぐらいだし!(笑)

ところで、一つだけ、どうしても確かめたい点があります。
映画中のある場面で登場するTV画面の白黒ドラマで、ビル・ビクスビーが出ててビンタされてるのが写った気がしたんですが…感違いだったのかどうか気になって仕方ありません。
もし、どなたかご存知でしたら、是非教えてください。

この映画の最後に、”アイアンマン”ことトニー・スターク(もちろん演じるのはR・ダウニー・Jrです)がチラリと登場して、次の映画(『アヴェンジャーズ』?)の伏線になるらしきセリフを言って、観客をニヤリとさせます。
でも、日本では『アイアンマン』(→公式サイト/注・音が出ます)のほうが公開日が後で、こちらの公開順とは逆なんです。
先に『インクレディブル・ハルク』を観ても、”このヒゲのオッサンは誰?”となっては、せっかくの仕掛けが生きて来ないんじゃないかなあ…。

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ロバート・ダウニー・Jr © Albert L. Ortega / PR Photos

さてさて、この夏はいつにも増してアクションヒーロー映画が目白押しですね。
『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『ダークナイト』『ヘルボーイ2』といった王道映画に加えて、こんな異色の(?)ヒーロー映画も登場です。

ウィル・スミス主演『ハンコック』は、ヒーロー物の定石をことごとく逆手に取ってる感じがします。
空も飛べるし悪い奴はボコボコにするし、浜に打ち上げられたクジラだって助けるのに、ヒーロー活動によってもたらされる被害のほうが甚大。アル中で怒りっぽくて喧嘩っ早く、子供だって容赦しないハンコックですが、心底から世界平和を祈るお人好しのイメージ・コンサルタントのレイと出会ったことから、刑務所に入って更正しようと心を入れ替えて……という辺りは、まだまだ出だし。
この先の”意外な”展開は、何にも予備知識なしで見たほうが驚愕度が高いです。

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ウィル・スミス © GL / PR Photos

『ウォンテッド』はアンジェリーナ・ジョリーとジェームズ・マカヴォイ主演で、グラフィック・ノヴェルが原作です。

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アンジェリーナ・ジョリー © Pixplanete / PR Photos

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ジェームズ・マカヴォイ © Albert L. Ortega / PR Photos

知る人ぞ知るロシア産ファンタジー映画の傑作『ナイト・ウォッチ』(→公式サイト/注・音が出ます)『デイ・ウォッチ』(→公式サイト/注・音が出ます)の監督の手によるバイオレンスの世界は血生臭いのに、何故かスタイリッシュさを仄かに感じさせられます。(アントン役の俳優さんも出てます)
海外ドラマファン向けには、(『華麗なるペテン師たち』)のダニー役でおなじみのマーク・ウォーレンの顔も。

でも、この映画の何がスゴイって、ごく普通のサラリーマン(途中から殺し屋になっちゃいますけど)を演じたジェームズ・マカヴォイです。
ある日突然、歴史の裏舞台で暗躍する暗殺集団にスカウトされ、一流の殺し屋になるべく先輩たちからボコられまくるわけですが……普通の人オーラのあまりの強さにですね……

エンドクレジットが出るまでジェームズ・マカヴォイだと気付かなかった!

気付かなかった自分に驚きましたが、一緒に見に行ったJ子ちゃんも同様だったので、ワタシダケジャナインダ…とちょっと安心しました。
『ナルニア』のタムナスさんといい『つぐない』のロビーといい、見るたびに違う印象の彼ですが、『ウォンテッド』では完全にスターオーラを消し去ることに成功してました。
スゴイわ…。



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