NBC『Harry's Law』-キャシー・ベイツ主演の地域密着弁護士ドラマ、好調のスタートです - UsagyのアメリカンTV気まぐれウォッチング | TVグルーヴ オフィシャル・ブログ アーカイブ(更新終了)

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NBC『Harry's Law』-キャシー・ベイツ主演の地域密着弁護士ドラマ、好調のスタートです

(2011年2月 3日)

2011年冬シーズンに始まった新シリーズの中で、今、毎週楽しみなのが、キャシー・ベイツ主演の『Harry's Law』です。

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キャシー・ベイツ Bob Charlotte / PR Photos

『アリー my Love』のデビッド・E・ケリー製作の弁護士ドラマ、しかも、キャシー・ベイツ主演とくれば、面白くないわけがない!!ということでわくわくしながら見た第1話ですが、期待以上の出来にあっという間にファンになってしまいました。


舞台はオハイオ州シンシナティ。
ハリエット”ハリー”・コーン(キャシー・ベイツ)は、32年に渡る特許専門弁護士のキャリアに突如嫌気がさして仕事放棄の毎日。
もちろん事務所はクビです。

そんな彼女に文字通り”降りかかった”のが、運命の出会い。
ビルの6階から飛び降り自殺を図ったマルコムAml Ameen読めない)は、失敗したあげく、下を歩いていたハリーの上に落下。
奇跡的に無傷で済んだハリーですが、今度は道路を渡っている最中に車にはねられてしまいます。
が、これまた奇跡的に無傷。
彼女をはねたのは、将来を嘱望されている腕利きの若手弁護士アダムネイト・コードリー)で、実はハリーの”大ファン”だったという奇遇。

フリーランスになったハリーは、彼女を慕ってついてきた助手のジェンナブリタニー・スノウ)と共に、シンシナティの下町にオフィスを開くことに。
元靴屋だった店内には大量の婦人靴が残されていましたが、ジェンナは法律事務所と靴屋を兼業することを提案。
『Harriet's Law & Fine Shoes』の誕生です。
ハリーの上に降って来たマルコムは、事務所初の依頼人となり、ハリーを轢いたアダムは押し掛け雇われ弁護士になります。


”肝っ玉”弁護士ハリーと仲間たちが、シンシナティの下町を舞台に繰り広げる人情法廷ドラマ、といった雰囲気の出来上がりです。
ハリーたちが弁護するのは、単純に有罪か無罪か、で言ったら、どう見ても有罪…という人々。
それをどうやって”勝利”に持って行くか。
それが見ものです。
『Harry's Law』では必ずしも無罪=勝利、ではないんですよね。
そこに法廷ドラマの面白さがあり、勝利を勝ち取ったときの痛快さがあるのです。

そして、中心となるキャストがとてもいい感じのバランスを見せてくれます。

まずは、弁護士版”赤ひげ”とでも言いましょうか…時に無料で、時には靴下詰めの25セント玉26ドル分で、無理難題な依頼を引き受けてしまう”口は悪いけど人情派”ハリー・コーンを演じるのは、オスカー女優の貫禄たっぷりなキャシー・ベイツ
セリフが時々”(ピーーー!)”で消されちゃう程の口の悪さに加えて、ネズミが出れば愛用の拳銃で即射殺、チンピラに絡まれれば逆に凄み返す……いわゆる”弁護士”像をことごとく覆すハリーのキャラクターには、キャシー・ベイツ以外考えられません。

どうしたわけか、そんなハリーに惚れ込んで大手弁護士事務所を辞めて、ハリーの事務所に勝手に押し掛け、勝手に雇われたアダム・ブランチは、一見優男風で、ちょっと見、頼りにならなさそう(笑)ですが、外見に惑わされて甘く見ると痛い目に遭います。
一度決めたら絶対に引かず、ハリーにどんなに脅されても凄まれても怯まない図太さも持っています。法廷では依頼人のために本気で戦い、一度スイッチが入ったら裁判長でも止められないマシンガン・トークが武器。
演じるのは、ネイト(ネイサン)・コードリー。実は私、このドラマで初めて彼を見たのですが、イイですね~~!! 私的オススメチャームポイントは、おちょぼ口です(笑) そして笑顔が最高です。

世渡りが下手なハリーを上手くサポートする助手のジェンナには、ブリタニー・スノウ。映画『ヘアスプレー』で意地悪なアンバーを演じていたのが一番印象に残ってますが、一転、この『Harry's Law』では、婦人靴マニアで、法律事務所の助手でもあり、ハリーの良き右腕といった役柄です。時に、前に一歩踏み出すのをためらったり、頑固なあまり変化を受け入れるのを拒むハリーの背中を押してくれる、頼もしい”長女”といった感じです。

そして、このドラマを支える最も重要な登場人物は、”ご近所の皆さん”です。
ハリーが事務所を構えるシンシナティの下町は、黒人やアジア系の移民、白人の貧困層が多く住み、街娼が立ち、麻薬も蔓延している、お世辞にも治安が良いとは言えない地域です。犯罪は日常茶飯事、事件があっても警察はまともに取り合ってくれない…、そんな街に住む人々は、弁護士を雇うなどという贅沢とはまったく無縁でした。
しかし、ハリーが手がけたある事件をきっかけに、街の人々はハリーの事務所を徐々に受け入れ始めます。
ハリーに持ち込まれる相談は種々雑多ですが、アメリカ社会が抱える問題をリアルに浮き彫りにしていきます。派手に世間の注目を引くような事件でもないし、一般の弁護士から見れば、やり甲斐のない事件かもしれません。
でも、ハリーたちは法廷で戦います。全ての人々が、平等に自らの権利を勝ち取る機会を得られるように。

第1話の最後で、アダムの依頼人が言う台詞は、まさにこのドラマを象徴していると言えます。
『あんたは俺の為に本気で戦ってくれた。今まで裁判を受けたことはあったけど、あんたみたいな弁護士は初めてだ。それだけ言いたかった』
依頼人を信じ、とことん戦うこと、それが弁護士の使命である…という、まさに皆が思い描く理想の弁護士像ですね。
私は確信します。
そのうち、NBC宛に”ハリーに弁護を依頼したい”という視聴者からの手紙が届くに違いない……。

弁護士ドラマ界に、新たな”ヒーロー”の誕生です。


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コメント

>ロク様

こんにちは!コメントありがとうございます。
”ハリー”と、いよいよ御対面なんですね(笑)
参考にして頂いてうれしいです。
笑わされ、ホロリとさせられ、かっこいいけど失敗や過ちも犯す人間味あふれる登場人物たちは、見るほどに愛着が湧いてくると思います。
楽しんでくださいね~!

投稿者:usagy |2011年6月15日 00:27

素敵な解説ありがとう。
今から見るんだ。楽しみ倍増!!

投稿者:ロク |2011年6月14日 22:01

>かえるりるりん。様

キャシー・ベイツが画面に出てくるだけで画になるというか、「なんかやってくれそうだ」と期待してしまうオーラが出てるんですよね。やっぱりスゴイ貫禄です。
S1あっという間に終わってしまいましたが、是非次シーズンも見てみたいです。
ハリー弁護士の事務所、どんどん家族みたいな感じになっていて、本当の家族じゃないけどホームドラマみたいな展開も。
さすが、ヒットメーカーのD・E・ケリー、見せ方を心得ているというか、安心して見ていられます。また取り上げる事件も、徐々にレパートリー(?)が拡がっていって”黒人のアルビノ”が出てくるエピソードには、色々と驚かされることばかりでした。知らないことが一杯です。
日本でのリリースも是非期待したいところです。

昨日も今日も雨がちな曇り模様でした。今日は、外出したら、珍しく猫を見かけたので嬉しくて寄って行ったら逃げられちゃいました…(;_;)

投稿者:usagy |2011年4月27日 14:23

キャシーさん主演のドラマなんて本当に期待してしまいますね。昔は映画に出ている人はドラマに出ないという感じらしかったようですが、今ではアカデミー賞を受賞したキャシーさんもドラマに出演とは!脚本や役柄がとても気に入ったのではないのでしょうか?(本人にちょっぴり聞いてみたいです)法廷ドラマといっても堅苦しさがなく(ねずみを射殺って・・・)下町の小さな事件を依頼人を信じて法廷で争うなどとても面白そうだなぁと思いました。他の出演者の方のキャラクターもとてもわかりやすく、おちょぼ口のネイトさんがやや気になりました。アメリカの社会問題など日本ではニュースにならない出来事などとても興味があるので、このようなドラマでちょっぴり勉強できそうかなぁとも思いました。4月4日で1シーズン終わったようですがその後どんな感じでしょうか?そちらは雨が降っているようですね。黒リスくん、今日は新芽を食べられないかな?では。

投稿者:かえるりるりん。 |2011年4月26日 15:12

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