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『ユーリカ』に続け! 『Warehouse 13』-米SyFyチャンネルの目玉シリーズが面白いです

(2011年1月16日)

クリスマスシーズンは、レギュラー枠の番組が休止になったり再放送尽くしになったりする反面、帯ドラマの集中放送や特別枠の傑作集などを放送することもある……と、以前、書いたと思います。そんな去年のクリスマス時期、私が集中放送枠でトリコになっていたのが、『Warehouse 13』


舞台はアメリカ(実際の撮影地はカナダのトロント近郊)、サウス・ダコタ州の砂漠のどこかにある巨大な倉庫。Warehouse13と呼ばれるその施設には、人類の歴史始まって以来の様々な『遺物』が保管されています。
”パンドラの箱”や”トロイの木馬”から、一見するとガラクタと見分けがつかないようなものまで種々雑多な遺物の数々…でもそれらは全て、説明することも理解することも不可能な摩訶不思議な力を持っていて、時に人の命を奪ったりするキケン極まりない”ガラクタ”たちなのです。
倉庫の管理者アーティー・ニールセン(サウル・ルビネック)の指示の下、FBIから特別選抜された2人の捜査官ピート・ラティマー(エディ・マクリントック)マイカ・ベリング(ジョアン・ケリー)は、未だ世界中に散らばる危険な遺物の数々を『snag it, bag it and tag it! 』(かっさらって、袋に詰めて、整理する)という任務に就くことになります。2人をバックアップするのは、天才的ハッカーであり、アーティーに勝るとも劣らない天才的頭脳を持ったクラウディア・ドノヴァン(アリソン・スカグリオッティ)です。

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サウル・ルビネック Albert L. Ortega / PR Photos

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右:エディ・マクリントック、左:ジョアン・ケリー Alan Hess / PR Photos

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アリソン・スカグリオッティ Janet Mayer / PR Photos


ドラマの魅力は数あれど、まずはこれを抜きにしては語れません。登場する遺物=アーティファクトの数々がアイディアに満ちています。
マタ・ハリのストッキングや、ルドルフ・ヴァレンティノの葉巻やらは、異性を誘惑する効果があり、エドガー・アラン・ポーの羽ペンで書いた言葉は本物になり、北条正宗の刀を手にすれば無敵の剣士になれる…という具合。
使いようによっては役立つものもありますが、人の欲望が絡むと事態がややこしくなるのは世の常。伝説に登場する遺物から、歴史上の実在の人物にちなんだものまで、ありとあらゆるアーティファクトが次々と登場し、そのたびに『ほえ~~!』と驚きの声を上げてしまうのです。
世界史好きな方だったら、5分ごとにニヤリとするに違いないトリヴィアも満載。

もちろん、登場するキャラクターもみんな個性的、かつ魅力的です。
Warehouse13の責任者アーティーは、過去に謎の多い人物であり、天才的な頭脳の持ち主でもあります。頭の中で猛スピードで思考が渦巻いている時の彼を止められる者は誰もいません。演じるサウル・ルビネックは、もうこの人以外有り得ない!というぐらいのハマリ役。
天性の楽観主義者で人懐こく気のいいピートは仕事も楽しくやりたいタイプ、対して、慎重で思慮深く仕事熱心な切れ者女性捜査官マイカ、という対照的な2人は抜群のコンビネーションを見せてくれます。
マイカ役のジョアン・ケリーは、クリッとした大きな瞳が印象的な色白美人。ちょっとハスキーな声がこれまたセクシー。こんな色っぽい彼女なのに、演じる役柄が、あのクール・ビューティなスカリー捜査官を思い起こさせるストイックで腕っ節も強いFBI捜査官、というギャップがこれまた素敵。
オリヴィア・ダナム(アナ・トーヴ)、ニキータ(マギーQ)に引き続き、憧れちゃう男前でカッコいい女性第3位にランクインです!
天才ハッカー、クラウディアは『ヤング・スーパーマン』のクロエと『ユーリカ』のファーゴを足して2で割ったようなキャラクター。とっても優秀なんですが、それゆえにトラブルメーカーになってしまうことも。でも、明るくて天真爛漫なクラウディアには、気難しいアーティーも心を開いてまるで娘のように扱っています。

そして、このドラマの影の主役…というか、本当の主役?とも言えるのが、設立の秘密やら、バックについている謎の機関の存在やら、まだまだ判らないことがたくさんあるWarehouse13。この”13”というのは、世界中に点在するWarehouseの13番目という意味ではなく、人類の歴史始まって以来13代目…ということ。
ちなみに最初のWarehouse1はアレキサンダー大王が管理していて、2は、かのアレクサンドリア図書館の中にあった…というトリヴィア設定です。
Warehouse13を設計したのは、トーマス・エジソン、ニコラ・テスラ、そしてM・C・エッシャー。もうそれだけでワクワクしちゃいませんか?
第2シーズンには、”SFの父”こと巨匠H・G・ウェルズが登場します…が、仰天のドンデン返しに、見ていた私はひっくり返りそうになりました。


『ユーリカ~地図にない街』→詳細はこちらをどうぞ!紹介レビューも書かせていただいてますので宜しかったらご覧ください)が未来を先取りした超未来面白ガジェット満載ドラマ、だとしたら、こちらの『Warehouse13』は数千年に渡る人類の歴史集大成ガジェット満載ドラマ、という感じですかね。
この2つのドラマ、実は深い繋がりがあるのです。
なんとシーズン2の”13.1”というエピソードでWarehouse13のコンピューターシステムをアップグレードするために訪れたのは、グローバルテックのダグラス・ファーゴ博士!
そうです、『ユーリカ』のファーゴが『Warehouse13』にゲスト出演しちゃったんです。もちろん、”嵐を呼ぶ男ファーゴ”のジンクスはここでも遺憾なく発揮されています。
最初に見たとき、『Warehouse13』って『ユーリカ』のスピンオフだったの?!と誤解しそうになりましたが、実はこのゲスト出演は、クラウディア役のアリソン・スカグリオッティと、ファーゴ役のニール・グレイストンがプライベートでも仲良しだったことから実現した企画で、『ユーリカ』シーズン4”Crossing Over”というエピソードでは、クラウディアがユーリカを訪れて事件解決に一役買ったそうです。


このドラマは、『スターゲイト』シリーズや、『ファースケープ』『バトルスター・ギャラクティカ』などのお馴染み人気SFシリーズを放送しているケーブル局、米SyFyチャンネルのオリジナル・シリーズです。
『ユーリカ』で当たったシリアス・コメディ路線に味をしめた…と思われるSyFyが『ファースケープ』『ギャラクティカ』のクリエーターに製作を依頼。
2009年7月に同局で放送が始まって以来、順調に視聴者を獲得し、現在は第2シーズンまで放送されていて、既に第3シーズンの製作も決定しています。
是非、日本でも、早く見られる機会が来ますように!


<追記> 2011.01.31
TVG編集部からの情報ですが、2011年にユニバーサル チャンネルさんにて放送予定だそうです!! ぜひお楽しみに。


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コメント

>かえるりるりん。様

このドラマに登場する世界史は、私達が学校でお勉強した内容とは大分違ってるんですけど(笑)想像力の飛躍が楽しいです。月並みな言い方ですが、”ロマンを感じる”です。
男性陣は味わい深い(と言っておこう!)印象ですし、女性陣は美しくてデキる女で、憧れてしまいますよ~。ジョアンが演じているマイカは、ピートの影響かどんどん明るくなって、2人のボケツッコミ漫才みたいなやり取りが楽しいです。
謎あり陰謀あり危険あり笑いあり、そしてホロリとさせられる…盛りだくさんなドラマです。
日本でご覧になれる機会があったら是非!オススメです。

「ユーリカ」のレビューも読んでくださったんですね!有り難うございます。温泉リゾート、一度は行ってみたいものです。私のカナダ温泉デビューは、いつになることやら。

木曜日のファイナル3段重ね(笑)は、とりあえずVDとNikitaを録画しました。CSIはあとでTV局のウェブで見ます!うっかりしてる間に、火曜日から7本も録画が溜まってしまいました…。寝不足になりそうです。

投稿者:usagy |2011年5月13日 21:33

SFミステリードラマなのに世界の歴史も勉強できて、そして登場するキャラクターも過去に謎を持っていたり(う~む妖しい・・・)と女性捜査官が綺麗で仕事が出来るとか、天才ハッカーが女の子だったりとなかなか興味がわく人物だなぁと思いました。”人類の歴史始まって以来13代目”なんてますます気になりますね。男性のキャストは置いといて(笑)ジョアンさんはカーリーヘア、開襟シャツ、パンツスーツでいかにもFBI捜査官というスタイルが似合っていてかっこいいですね。”ユーリカ”も詳細を見ましたが笑いがあったり、アドベンチャーの要素もあったりと楽しそうなSFドラマだなぁと思いました。それと”ハリソン・ホット・スプリングス”が色々遊べて楽しそうです。野生動物の観察とか?・・。さて木曜日の3つのドラマのシーズンファイナルはどんな感じだったのでしょうか?ぐったりしてますか?(笑)では。

投稿者:かえるりるりん。 |2011年5月13日 15:38

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