アナ・ウィンターに叱られそう!? 油断しがちな冬のファッションに喝を入れよう!
新年始まって、もう1月も終わろうとしていますが、みなさん2013年の滑り出しはいかがでしょうか?
私は年末年始に9連休という近年稀にみる大型連休をいただきまして、東京でポムとゴロゴロしながら横山秀夫さんの新作小説「64」を読んだり、海外ドラマを見たり、たっぷり充電できました。
写真は私がプロデュースする「竹村由紀子のア・ン・テ・ナ」Copyright:ACCS
今年ものんびりお付き合いください。よろしくおねがいします!
ウルトラマン・ポム
フラッシュで光っちゃったみたい…後ろの布団の生活感とのギャップがハンパない一枚(笑)
さてさて、普段は仕事に追われがちなので、いっぱいゴロゴロして充電したのは良いんですが、ゴロゴロしすぎてお正月太りが気になるこの頃。
東京にいたときはジョギングと加圧トレーニングと岩盤浴ヨガで2年間でトータル7キロくらい痩せたんですが、すでに3キロくらいリバウンドしております…ヤバいヤバい!
テレビに出ていると自分の顔が如実にパンパンになっていくのがわかりますし、野菜中心の食事とジョギングで健康的にしぼるしかありませんね。
写真はマーゴン・赤プルさんと出演しているバラエティ「ホットTV」Copyright:ACCS
冬はコートやセーターなどボディーラインの出にくい服を防寒優先で着るから、多少太っても気づきにくいという落とし穴もある気がします…あれ?言い訳か(笑)
でも、ショートパンツをかっこよく履きこなしたい!とか、夏に海でビキニを着たいから!とか、ショートカットにしてスマートなフェイスラインを出したいから!とか、そういうのは結構、女性のモチベーションアップにつながる気がします。
■見比べて楽しむ!オシャレ気分を上げる作品たち
そこで今日は、オシャレなスタイルでテンションの上がる映画・本・海外ドラマをご紹介!
といっても、作品自体が目新しいわけではないので、見たことがある人も多いかもしれませんが…今回は「ぜひ、組み合わせて見比べて見て♪」と言いたいです。ここがポイント☆
■アナ・ウィンターにまつわる2本
まずは「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンターに密着したドキュメンタリー「ファッションが教えてくれること」。
有名デザイナーのファッションショーのフロントロウに必ずと言っていいほどいるアナ・ウィンター。彼女については、日本でもファッション誌でたびたび取り上げられているので、ご存知の方も多いはず!?
アナ・ウィンター Pixplanete / PR Photos
アナの名前にピンとこない人も、映画「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープが演じた“氷の女王”ミランダ・プリーストリーのモデルになった人物。
メリル・ストリープ Glenn Harris / PR Photos
または、人気海外ドラマ「アグリー・ベティ」で殺された「モード」の前編集長フェイ・サマーズのモデルになった人物。などと言われるとハッと気づくかも。
「ファッションが教えてくれること」は誰もが憧れるファッション・ビジネスの裏側にあるシビアさが、余すところなく描かれている作品。
米国版「ヴォーグ」はアメリカ人女性の10人に1人、つまり1300万人が読む雑誌。映画では2007年9月号の制作過程に密着しているので(映画公開は2009年)、現在は電子書籍の波などで、部数も大幅に落ちているとは思いますが…それにしたって天下の「ヴォーグ」だけあって、ページ数840、重さ2キロ。
その手首を脱臼しそうな厚さのすべてが、アナ・ウィンター率いる編集チームの責任で圧倒的なクオリティを保っていると考えると、雑誌を一冊創るのに気が遠くなるほどの仕事量があるのは想像に難くありません。
この映画では、アナ・ウィンターのカリスマ編集長ぶりもさることながら、アナと20年以上タッグを組むクリエイティブ・ディレクターのグレイス・コディントンの発言のリアルさに、同じく働く女性として引き込まれてしまいます。
アナ・ウィンター Janet Mayer / PR Photos
あまり書くとネタバレになりますが、多少、ネタがバレても十分に楽しめる作品なので、詳細も書いてしまおう…。(ここからネタバレです)
アナの下で働く編集者のエドワード・エニンフルは「カラー・ブロッキング」を特集したページを担当しますが、選んだ洋服をことごとくアナに却下されてしまいます。
「死にたいよ」と弱音を吐く、エドワード。仕方なく、廊下でグレイスと話しながら、別の洋服を選ぶのですが、そこでグレイスが一言。
「それがベストな選択?」
そう、エドワードはその一着を吟味して選んだのではないということを見抜いていたのです。
「妥協はダメよ」と言うグレイスに「じゃあどうすればいいんだよ。教えてくれよ」と途方に暮れるエドワード。
そこでグレイスは言います。
「もっと強くなって。妥協しないで。もっと努力しなくちゃ。でないと非難されるわ。あなたは素晴らしいんだから」
「“いい人”にならないで、私にさえも。本当よ。なぜなら、負けてしまうわよ」
「生きる道を学んでいかないと。自分の存在を認めさせ、必要とされるようになり、自分のやり方を見つけること。多くの人が来ては去っていくのは、つらさに耐えきれなくなってしまうのね。強くないと生き残れないのよ」
他人の顔色をうかがいながら、場当たり的に機嫌をとって仕事をしていくのは、さして難しいことではありません。ストレスは溜まるかもしれませんが、傷つくことはないからです。
そして、そのほうが周りからも好かれるでしょうし、そうしたほうがいい局面もあるでしょう。
周囲の視線を無視して、自分を貫くのは孤独です。
自分を貫いて、貫いた末に目標にたどり着くのか自信がないまま、つらいことを言われ続けるくらいなら、“いい人”でいたほうが楽なのは間違いありません。
でも、本当にクオリティの高い仕事をしようと思ったら“いい人”よりも“必要とされる人”が召集されます。
グレイスの言葉から、必要以上に気さくに接しないアナ・ウィンターという女性が垣間見えたような気がしました。
アナ・ウィンター Janet Mayer / PR Photos
「プラダを着た悪魔」を先に見てしまっているせいか、ついつい「ファッションが教えてくれること」を見ていると、超イヤミな発言が飛び出すのでは?なんて期待してしまうところですが…ご心配なく。ありますよー(笑)
表紙に起用したシエナ・ミラーの写真が、普段のシエナとは違った印象だったため、編集者はシエナの名前の文字を大きめにレイアウト。
すると、それを見たアナは一言。
「目の悪い人向けの雑誌なの?」
私は思わずヒェーと吹き出しました。
映画「プラダを着た悪魔」では、台風で飛行機が飛ばず、出張先から戻れなくなったミランダが「どうにか飛行機を飛ばせ」と電話。
荒れ狂う天候の中「こんなの小雨じゃない!」と言ってのけるシーンがありますが、まさにアレ!
考えさせられたり、笑えたり、どちらもオススメの映画ですので見てない方はは是非!
そして見たことがある方も、もう一度見比べてみてはいかがでしょうか!?
そして、いまさらアナ・ウィンターの話なんてしないでよ!とお怒りのファッション上級者におすすめな小説のお話などもしたいんですが…ちょっと長くなってきちゃったので、2回に分けましょう。
次回も引き続き、ファッションのお話です。
(早めに書きますね。間があいちゃうと忘れちゃいますもんね!)