「シリコンバレー」の心髄は? - ハリウッドなう by Meg | TVグルーヴ オフィシャル・ブログ アーカイブ(更新終了)

ハリウッドなう by Meg


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「シリコンバレー」の心髄は?

(2016年6月13日)

※「シリコンバレー」シーズン1、2のネタバレがあります。


5月15日、ハリウッドにあるリンウッド劇場でHBOのコメディー「シリコンバレー」の根回しイベントが開催されました。日曜日だったので、交通渋滞がなく、すいすいと会場に到着しましたが、もう長蛇の列ができていました。

4月24日、シーズン3が再開されましたが、プレミア3日前(21日)にシーズン4の更新が発表された、まだまだ鼻息の荒いコメディーです。この日は、午後12時から同日夜に放送予定の第4話を試写してから、パネルインタビューが実施されました。私はシーズン2の第1話しか観ていなかったので、「へー、この人が....」とキャラの変遷に感心するばかりでした。その割には、リチャード(トーマス・ミドルリッチ)は、まだ足踏み状態?です。あれだけ苦難を乗り越えたのに、海千山千の起業家や投資家と張り合う自信は未だにゼロ。少しは逞しくなっていて欲しかったのに....


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左からクリエイターのマイク・ジャッジ、プロデューサーのアレック・バーグ、相変わらず優柔不断のリチャードを演じるミドルリッチ。(c) Meg Mimura

アーリック役のT.J.ミラーは、開口一番「HBOは高くて加入できないんだけど、共演者の仕事ぶりを観るのは好き。」と意味不明の発言で参加者を煙に巻きました。更に、「アーリックは口だけが達者なペテン師だね。技があるとは思えない....」と笑いますが、シーズン2最終回でピンチを脱するため、プログラミングを披露しましたから、全く技がないとは言えないのではないでしょうか?但し、アーリックは自分の利益(権力と財力)を守る為には、何でも平気でやってのけますから、信頼できるキャラではありません。


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ミドルリッチ(左)とミラー。友達でもない、上下関係、師弟関係でもない、摩訶不思議な関係を持続するリチャードとアーリック。敵?味方?が状況によって変わるので、油断できない。(c) Meg Mimura

モデレーターから「ジャレッドって、仏様みたいな人ですね〜」と褒められたザック・ウッズは、照れながら「いや、実は暗〜〜い過去がありまして....と言うか、自分なりに描いたジャレッドの過去を小出しにしているだけなんです。」と秘密を明かしました。社交性はゼロですが、マイナス思考ではないし、周囲に迷惑な行動、発言もしません。時々、ハッとするような発想を披露する根っからの善人。こんな友達が欲しい!と思うのは、私だけでしょうか?

フーリ社で毎日飼い殺し生活をしていたビッグ・ヘッド(ジョシュ・ブレナー)は、リチャードと一緒にデータ・コンプレッション・アルゴリズムを開発していた’繋がり’に目を付けられ、あれよあれよと言う間に出世していきます。この日観た第4話でも、豪邸に住み、アーリックの羨望の的です。ビッグ・ヘッドの無欲の勝利は、庭師から大統領候補に祭り上げられ、飄々と独り寂しい生活を送った映画「チャンス」を彷彿させます。

ラヴィーガ・キャピタルのCEOピーター・グレゴリー(クリストファー・エヴァン・ウェルチ)の後釜に座ったローリー(スザンヌ・クライヤー)も、雰囲気が読めないもテクオタクの最たるキャラです。リチャードに優しい唯一のキャラ、常識人モニカ(アマンダ・クルー)には、ローリーは飽くまで謎で、しょっちゅう「へー、そんなことしちゃうの?!」「そんなこと言っても大丈夫?」的眼差しを向けられています。

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左からウッズ、ブレナー、クライヤー。各自が演じるキャラは、リチャードを中心に回る衛星だが、現在の力関係が将来どうなるか、シーズン毎にどう変わるのかが、本作の見どころ。(c) Meg Mimura


制作陣は、番組ファンの入れ込みを重んじて、今後の展開を慎重に検討していると語りました。負け組が圧倒的な勝利を手にしてしまえば、「シリコンバレー」の前提が崩れてしまうので、「成功と失敗のバランスの問題。金で解決できない問題は、山ほどあるからね」と言うのはジャッジ。要は、パイドパイパー社の創始者間で、力関係がどう変わるか?が、このコメディーの心髄なのです。

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ファンと記念撮影するミドルリッチ(右)。ミドルリッチの地=リチャード?と思うほど、おどおどした様子だった。(c) Meg Mimura


日曜日の正午から始まった根回しイベントは、午後2時過ぎに終了しました。会場を出ると、お腹を空かせた参加者を待ち受けていたのは、メキシコ料理のバイキングでした。ビールやワインも飲み放題です。何故、この日も(「Veep」と同じく)メキシコ料理だったのかは不明ですが、日曜日の昼下がり、十分楽しませて頂きました。


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「グッドワイフ」にジェフ・デリンジャー(アリシアの会話を盗聴していた米国家安全局の契約局員)として4話(2013〜16年)出演していたウッズに、フィナーレの感想を聞いた。「ちょっと暗かったけど、秀作にふさわしい終わり方だったと思う」とコメントしてくれた。今シーズン、あのキャラはどうなったのかな?と思っていたら、登場してくれたウッズとアナ・キャンプ(デビッド・リーの姪ケイトリン)に感謝したい。(c) Meg Mimura


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