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今年も進行中のエミー賞根回しイベント

(2014年5月20日)

今年も、ATASのレナード・H・ゴールデンソン劇場を会場に、地上波およびケーブル局が自慢の作品をひっさげて、根回しイベントが進行中です。

5月中旬までに参加して比較した2013年のイベントとの相違点を挙げてみました。
1)会場がFoxやユニバーサルなど、わざわざ出かけて行かなければならない日が増えて、参加を躊躇することが多々あった。
2)キャストはイベントが終わるとそそくさと退場し、レセプションで歓談する俳優が激減した。
3)番宣予算が激減したらしく、レセプションの食べ物の質/量ともにがた落ちした。(つまらない事と思われるかもしれませんが、食べるために参加する人も多いので、不平不満が聞こえて来ます)
4)招待状が葉書からメールに変身した。今年郵送されて来た招待状は8通のみ。

根回しイベントが、エミー賞受賞に繋がらないことは明白ですから、優秀な俳優に贈られるSAG賞の根回しイベントになってしまったように見受けました。

5月16日までに実施されたイベントの一覧表です。
2月6日 「ウォーキング・デッド」
3月26日 「Diners, Drive-ins, and Dives」
4月10日 「ブレイキング・バッド」
4月11日 「Turn」
4月15日 「ヴォイス」
4月28日 「Ray Donovan」
4月29日 「Masters of Sex」
「Louie」(NY)
5月1日 「Top Chef」
5月2日 「ホームランド」
5月6日 「Fargo」
5月8日 「New Girl/ダサかわ女子と三銃士」
5月12日 「Key & Peele」
5月13日 「Vikings」
5月15日 「アメリカン・アイドル」
5月16日 「Bonnie & Clyde」

今後、予定が入っているのは、
5月19日 「モダン・ファミリー」
5月20日 「Chopped」
5月22日 「Brooklyn Nine-Nine」
です。「マッドメン」は例年6月初旬と決まっていますが、今年で番組終了なので、最後のイベントを実施するのでしょうか?もう充分エミー賞を獲得したので、今年はパスするのでしょうか?キャストがまだ誰独りとしてエミー賞主演/助演男優、女優賞を手にしていないので、最後のイベントでアピールするに違いありません。

Food Networkの番組の中で、私が一番気に入っている「Diners, Drive-ins, and Dives (DDD)」の司会者ガイ・フィエリの裏話は充分に満喫しました。Food Networkの目玉番組は、局一番の人気者フィエリの全米食べ歩きシリーズです。ハンバーガー、バーベキューから、グルメ・ビストロ料理まで、国籍も由来も問わず、吟味した新鮮な材料を手間隙かけて調理し、安くて美味しい料理を提供する”庶民の味方”ダイナーやドライブインを紹介します。

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左から進行役のシンシア・リトルジョン(ヴァラエティ紙編集責任者)、フィエリ、Food Network局長ボブ・トゥッシュマン。トゥッシュマン局長は「フィエリのオーディションテープを観た瞬間『スター誕生!』と直感」と語った。 (c) Meg Mimura

ブリーチブロンドのツンツン頭、半パンにゴム草履、だみ声、バイク野郎風の刺青と強面。初めてフィエリを目にした時は、「この人何なの?」と拒否反応を起しました。でも、毎週「DDD」を観るようになって、フィエリの無邪気さ、味へのこだわり、美味しい料理を口にした時の巧みな表現が、番組の心髄だと気がつき、以来、すっかりフィエリの大ファンになりました。

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家族ぐるみで番組に出演するフィエリ(左)は、「10歳で焼いたステーキを父親に褒められて、シェフの道に入った」と業界入りの動機を語った。子供の夢を育むことに生き甲斐を感じているようで、参加した女の子にも丁寧にアドバイスをしていた。 (c) Meg Mimura

フィエリは、「DDD」で取り上げる自薦/他薦を問わないオーナーシェフへの深い思い入れを語りました。既に800軒のダイナーやドライブインを紹介していますが、「こだわりシェフにスポットライトを当て、全米に紹介できるなんて夢のような仕事!美味しいことは最低条件だけど、シェフになった動機や目標も選択要因。選り抜きのシェフしか取り上げない!」と登竜門を語りました。もっとも、列ができる店になって、対処できないところもあったらしく、「贅沢な悩みではあるけど...(笑)」とメディアの力を語るフィエリでした。

4月29日には、Showtimeプレミア局の自信作「Masters of Sex」にも参加して、裏話を聞きました。セント・ルイス市ワシントン大学で人間の性行動について共同研究し、報告書を発表した産婦人科医ウィリアム・マスターズと心理学者ヴァージニア・ジョンソンの公私を描く本作は、時代劇であり、人間ドラマでもあります。

土台になっているトーマス・マイエーの著書「Masters of Sex: The Life and Times of William Masters and Virginia Johnson, the Couple Who Taught America How to Love」(2009年)は、440頁もある伝記ですが、「脚本を読んでから、マスターズの人柄を勉強するために挑戦した」と述べたのはマイケル・シーン。一方、ジョンソン役を演じるリジー・キャプランは、「残念ながら、私は字が読めないのよ」と、開口一番のとぼけでした。

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左からクリエイターのミシェル・アッシュフォード、キャプラン、シーン、リビー・マスターズ役ケイトリン・フィッツジェラルド。 (c) Meg Mimura

番組のクリエイター/ショーランナー/ライターであるミシェル・アッシュフォードと制作総指揮のサラ・ティンバーマンも同席しましたが、「女性が仕切っているから、ジョンソンとマスターズ夫人(フィッツジェラルド)の関係が現実的に描かれているわ」と奇妙な三角関係を指摘したのはキャプランでした。

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左から制作総指揮ティンバーマン、スカリー学長役のボー・ブリッジス、マーガレット・スカリー役アリソン・ジェニー、ランガム医師役テディー・シアーズ、娼婦ベティー役アナリー・アッシュフォード。
(c) Meg Mimura

シーズン1は1956年から始まっており、家具も服装も「マッドメン」風です。内容もここまで遡ると、「へー、たった40年余りでこれだけ世の中が変わったのか?」と思うこともしばしばですが、毎シーズン卑劣度を増す広告マン達と比較すると、人間味たっぷりに描かれていて、共感できるキャラ満載の作品です。癌末期でありながら、パップテストを推奨することに命をかけるリリアン・ドゥポール婦人科医(医療界での女性の地位を象徴するための架空のキャラ)を好演したジュリアン・ニコルズに会えなかったのが心残りです。

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シアーズは、丁寧に写真撮影やサインに応じた。右奥キャプランも同じくファンサービスに務めた。
(c) Meg Mimura


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