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凛々しいエイダン・ターナーにうっとり!真の英雄「Poldark」放送開始

(2015年6月22日)

アンチヒーローの横行で、真の正義の味方、常に正しい決断をしようと努力する英雄キャラが画面から弾き出されて久しい今日、この頃、こんな英雄を待っていた!と思わずウットリするドラマが、いよいよ開始されます。

BBCで既に放送済みの新「Poldark」で、米国ではPBS(公共放送)のMASTERPIECEシリーズの1本として6月21日から放送開始となります。ウィンストン・グラハムの小説を基に、約40年前にMASTERPIECEシリーズとして高視聴率を記録した「Poldark」のリメイクです。今回は、テクノロジーの進歩のおかげで、三方を海に囲まれた英国南西部コーンウォール地方の絶景が画面から飛び出してくるかのような鮮やかな映像です。HDテレビで観ることをお勧めします。

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グレートブリテン王国のロス・ポルダーク大尉(エイダン・ターナー)は、アメリカ独立戦争で戦い、負傷して帰郷。’弱い者イジメ’は、人間の風上に置けぬと戦争体験で学び、故郷では平等な社会を築こうと心身を傾ける。 Courtesy of ©Robert Vigiasky/Mammoth Screen for MASTERPIECE

【動画】ドラマ「Poldark」メイキング映像

とは言え、「Poldark」の魅力は、何と言っても主役ロス・ポルダークに抜擢されたエイダン・ターナーです。映画「ホビット」やBBCの「ビーイング・ヒューマン」1~3に出演していたので、お馴染みの方もあるのではないでしょうか?私はいずれも観ていなかったので、今年1月のプレスツアーでお目もじした時には、「2015年の新星はターナー!」と瞬時に決めたほど、魅了されてしまいました。

このツアーでは、他にも4月27日に「トム・マイソンに追いつけ、追い越せ」でご紹介したジョー・ドイルが好感度も高く印象的でした。更に、5月26日の「気になる英国人俳優達」では、今が旬のマシュー・グード、トム・オースティン、ヴィンセント・レーガンをご紹介しました。しかし、一昨年メディアを騒がせたトム・マイソン(「スリーピーホロウ」)も色褪せるほどの新星は、間違いなくターナーです。

【動画】ドラマ「Poldark」EP1からのシーン映像

ターナーの凛々しい姿と緑が美しいコーンウォールの景色さえあれば、ストーリーなどさほど気になりませんが、小説が土台になっているので、筋や展開はしっかりした歴史ロマンです。1781年バージニア植民地のアメリカ独立戦争で負傷し、帰郷したグレートブリテン王国のポルダーク陸軍大尉。戦いで負った顔の傷は、誰が見ても明らかですが、心の傷に更に塩を塗るような出来事が、勇んで戻った故郷で待ち受けています。父ジョセフは、勇敢に戦った息子ロスの帰りを待たずに他界し、土地は荒れ放題、鉱山は廃坑となり、立て直そうにも、銀行から借金する抵当もありません。3年前、ロスと将来を誓ったエリザベス(ハイダ・リード)は、従兄弟フランシス(カイル・ソラー)と婚約してしまい、最早取り返しがつきません。

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バージニアに向かう前に、将来を誓い合うロス(ターナー)とエリザベス(リード)。ロスから3年も音沙汰がなかったことを理由に、ポルダーク本家の長男フランシスと婚約したエリザベスだが.... Courtesy of ©Robert Vigiasky/Mammoth Screen for MASTERPIECE

コーンウォール地方の名家ポルダーク本家は、ロスの叔父チャールズ(ウォーレン・クラーク)が仕切っており、息子フランシスの幸せを守るため、ロスをロンドンに追放しようと試みます。しかし、ロスは嘗て父親に仕えていた使用人達の手を借り、家財を売っては分家の再建に心身を注ぎ込みます。ある日、町で苛められていたデメルザ(エレノア・トムリンソン)と野良犬を助けたロスは、この家出少女が美しい娘になることなど予知する術もありません。

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ロス(ターナー)は、デメルザ(トムリンソン)を育てる羽目になるが、エリザベスは最初から三角関係を見通している。英雄の恋もドラマの必須要素だ。 Courtesy of ©Robert Vigiasky/Mammoth Screen for MASTERPIECE

アイルランド人のターナーは、パネルインタビューの後、「都会育ちなので、コーンウォール地方でのロケはまるで夢の中にいるような美しさだった」と語りました。また、今回の役については、「ホビットや吸血鬼役をやってきたから、人間の役だけでも最高なのに、英雄だからね」と感謝の気持ちを表明します。ターナー自身の英雄を尋ねたところ、「うーん、やっぱり両親かな….平凡な答えだね?」とニッコリ。百万ドルの笑顔とは、正にこの事です。久しぶりに、胸がドキドキ!しました。

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米国の植民地時代を思わせる服装のロス(ターナー)。250年余り昔の時代劇キャラは、実に凛々しくて爽やかだ。トム・マイソンのクレーン(「スリーピーホロウ」)とつい比べてしまう。 Courtesy of ©Robert Vigiasky/Mammoth Screen for MASTERPIECE

久々の真の英雄伝「Poldark」の制作について話しを聞いてから、待つこと半年近く!今週日曜日(6月21日)のプレミア放送を心待ちにしています。ワクワク、ウキウキ、ドキドキ!


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