'お客様は神様!'をロンドンで実践したハリー・セルフリッジ物語 - ハリウッドなう by Meg | TVグルーヴ オフィシャル・ブログ アーカイブ(更新終了)

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'お客様は神様!'をロンドンで実践したハリー・セルフリッジ物語

(2014年5月12日)

この数年、米国ゴールデンアワーの激戦日は、木曜日と日曜日です。今春の日曜日午後9時枠は、地上波だけでもABC「Resurrection」対CBS「グッドワイフ」の対決でしたが、4月13日からPBSの連続時代劇「Mr. Selfridge」シーズン2が加わり、1週間のうち、私のDVRがフル回転する日になりました。

米国では、Masterpiece傘下のシリーズとして、世界的に絶好調の「ダウントンアビー」が終わると、「Mr. Selfridge」が始まるというスケジュールになっており、4月13日からシーズン2が再開されました。

伝記/歴史書「Shopping, Seduction & Mr. Selfridge」を参考に、20世紀初頭のロンドンで買物革命を巻き起した、高級百貨店セルフリッジの創業者ハリー・セルフリッジ(ジェレミー・ピヴェン)の波瀾万丈の生涯を描きます。

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「アントラージュ*オレたちのハリウッド」のエージェント役で2年連続エミー賞助演男優賞を獲得。「母と祖母にマーシャル・フィールド店によく連れて行かれたから、今回演じているセルフリッジとは切っても切れない縁」とシカゴ育ちのピヴェンは述べた。 Courtesy of ITV for Masterpiece

1908年、ロンドンに敵情視察に出かけたハリーは、買物客には選ぶ権利を与えない、旧態依然とした殿様商売を体験しました。シカゴのマーシャル・フィールド店で叩き込まれた「お客様は神様!」をモットーに、必需品調達のみでなく、遊園地で1日を過ごすようなわくわく体験を提供する‘デスティネーション’百貨店をロンドンで立ち上げようと奔走します。新世界から乗り込んできた'よそ者'が、鳴り物入りで吹聴する前代未聞の百貨店など、ロンドンっ子には笑い種でしかありません。英国のしきたりや不文律に疎いことを逆手にとって、ハリーは1909年3月15日、遂に開店にこぎ着けます。

客足が減ると、早朝セールや独自ブランドの香水販売など、型破りな商法で集客するアイデアマンでしたが、英仏海峡横断飛行を果たしたルイ・ブレリオや‘瀕死の白鳥’アンナ・パブロワなど「時の人」を招き、一大販促キャンペーンを実施して世間をあっと言わせる興行師でもありました。奇抜で斬新な陳列やウィンドー・ディスプレーでファンタジーを演出して、財布の紐を緩めさせるコツを心得ていたハリーが、近代高級百貨店の生みの親と言われる由縁です。

シカゴから呼び寄せた妻ローズ(フランシス・オコナー)は、家事と子育てに献身する良妻賢母ですが、ロンドン探検中に、新しい‘興味の対象’を発見してしまいます。一方、仕事の鬼ハリーのガス抜きは、女遊びとギャンブル。店のイメージガールに雇った女優エレン・ラブ(ゾーイ・タッパー)に入れ揚げたものの、一旦エレンを囲ってしまうと、次々と新しいスリルに目移りします。

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シーズン2の主要キャスト。前列中央がピヴェン。2列目ブルーのドレスがオコナー。
Courtesy of ITV for Masterpiece


シーズン2は、1914年に早送りされました。服装も店内装飾もカラフル、シンプルに近代化されましたが、第一次世界大戦が諸悪の根源となります。ハリーの相次ぐ浮気に愛想をつかし子供4人を引き連れて、シカゴに帰っていたたローズが、開店5周年記念式典でセルフリッジ夫人役を果たすために戻ってきます。15歳の長男ゴードンも、跡継ぎ修業のため、商品搬入係りとして働き始めます。戦争に突入して行くロンドンっ子の反応や、男手が足りなくなった百貨店での女性の活躍ぶりなどが描かれます。身の危険を感じて、帰国する米国人が後を絶ちませんが、ハリーは諜報活動に巻き込まれて行きます。

米国人のレンズを通して観る英国という異文化体験は言うまでもなく、近代高級百貨店の誕生は特に興味深いものがあります。例えば、香水売場がデパートの入口に設けられているのは?女性の既製服が生まれた背景などが描かれていて、目からウロコ体験満載のドラマです。

もう一つの楽しみは、清楚な美貌が目映い女優アッシュリング・ロフタスです。父親不在という境遇にありながら、騙され易い弟を守ろうと、逞しく生きる店員アグネス・タウラーを演じています。シーズン1では、ハリーがアグネスの境遇に同情するばかりか、才能を伸ばすため、装飾の修業にパリの百貨店に送り込みました。今シーズン、見違えるほど大人びたアグネスは、店内装飾チーフとして店に戻ってきますが、学歴がない才色兼備への風当たりは半端ではありません。

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シーズン1で、旧式百貨店の手袋売場で働いていたアグネス(ロフタス)はハリーに引き抜かれて、セルフリッジで働くようになった。最初はアクセサリー売場にいたが、店内装飾に興味を持つようになり、ハリーに見込まれてパリで2年修業。100年前の才色兼備の台頭を好演している。 Courtesy of ITV for Masterpiece

10年に1回ほど、目が離せないほど美しい女優が彗星のように現れます。2013年は、春にロフタスに魅せられましたが、夏にはSTARZ Channelのミニシリーズ「The White Queen」でエリザベス・ウッドヴィル役を好演したレベッカ・ファーガソンに魅せられてしまいました。これほど清楚な美女がまだ存在するんですね?因に、ロフタスは英国人、ファーガソンは英国+スウェーデンのハーフです。いやはや、目の保養をさせていただきました!

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「風車を修理していたのに、1週間後にはお姫様役を演じていた」とビデオ・オーディションからロケまでの話をしてくれたファーガソン。スターになりたいなど、これっぽっちも思っていない所が、美貌に益々磨きをかけている。 Courtesy of Starz


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