火の海と化した「グッドワイフ」 [注意:重要ネタバレあり] - ハリウッドなう by Meg | TVグルーヴ オフィシャル・ブログ アーカイブ(更新終了)

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火の海と化した「グッドワイフ」 [注意:重要ネタバレあり]

(2014年3月27日)

※【ご注意ください】下記記事には「グッドワイフ」シーズン5に関する重大なネタバレが含まれます。












3月24日午後10時(太平洋時間)、「グッドワイフ」シーズン5の第15話で信じられない出来事を目撃、私はショックで動けなくなっていました。ウィル・ガードナー(ジョシュ・チャールス)が射殺されてしまったのです。普通に始まった「Dramatics, Your Honor」を観ていたのに、何の前触れもなく、最後の5分ほどの間に衝撃の展開が詰め込まれていたのです。

画面で繰り広げられる惨事を観ながら、
まさか...
大丈夫、怪我で済むに決まってる
マジ?
ウッソー!
信じられない!
何で????
と、刻々飛び出す感情的な言葉の数々!

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ジョシュ・チャールスは、「僕だって、ドラマやキャラにのめり込むことがあるから、気持ちは有難く頂戴した」と、トーク番組でファンに感謝の意を表した。チャールスの降板から今回の衝撃的展開が生まれたとは、少々興醒めでもある。 Sylvain Gaboury / PR Photos

「聞いてないから!」と自分の目を疑うことから始まり、放送が終了した時点では、「よく秘密を守り通せたな!」と感心に変わりました。そして、夜が更けて行くにつれて、アリシア(ジュリアナ・マルグリーズ)の立場になって考えるようになりました。「ある程度仲直りできて良かった....」と思うと同時に、「いや待てよ、ウィルを撃った青年は、元々アリシアに弁護を依頼してきたのに、ウィルが横取りしたクライアントだ。アリシアは自責の念にかられるだろうな...」など、様々な思いがかけ巡って眠れなくなってしまいました。

翌25日、まるで現実に起きた惨事のように、CBS系列局のニュース番組放送の度に、予期せぬウィルの死が報道されました。月曜日午後の報道では、マルグリーズが「1年も前に決まったことだけど、ジョシュの口から聞いた時は悲しかったわ。毎日、大の仲良しと仕事してきたんですもの」と寂しさを語りました。

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マルグリーズが演じるアリシアは、おっかなびっくりの良妻賢母から、ウィルやダイアン・ロックハートと同格の弁護士に成長した。各シーズン、天と地がひっくりかえるような「爆弾」を体験、その度に蘇る不死鳥として描かれている。現代女性の鑑だ。 Andrew Evans / PR Photos

業界人は電話やメールで追悼し、まるで友人の突然の死を悼むように嘆きました。当然のことながら、ウエブサイトはこの話で持ち切りでした。丁寧に読んでいると、クリエイターであるロバート&ミシェル・キング夫妻の声明書に到達しました。

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CBS広報は、逸話放送10分後に掲載したと言うが、CBSオンラインのサイトでは、掲載は3月22日午後9時55分となっている。何故、声明文を発表したのか、キング夫妻に聞きたかったが、インタビューできなかった。

「『グッドワイフ』のファンの皆さんへ
  我々もウィル・ガードナーの死を悼んでおります。ウィルは亡くしましたが、ジョシュ・チャールスは健在で、今後も『グッドワイフ』ファミリーの欠かせない一員であり続けます。
  『グッドワイフ』の心髄は、『アリシア・フローリックの鍛錬』です。ウィルとアリシアの仲は、常にタイミングの悪さという悲劇を軸に回って来ました。ですから、1年余り前にジョシュが降板を決めた時、我々は選択を迫られました。
  以下略」

死と言う決定的な終止符を打つことで、アリシアを始め、登場人物が如何に変化に対処し、成長して行くかを描くことができると言うのです。そう言えば、2011年に開催されたテレビ科学技術アカデミー(ATAS)の「グッドワイフ」の舞台裏パネルディスカッションで、「天と地がひっくり返った時こそ、人間が成長するまたとない機会」を信条としているとキング夫妻が明かしました。不死鳥アリシアを蘇らすため、繰り返し「爆弾」を投下して火の海にしてきました。前代未聞の大型爆弾=ウィルの死で、正に今「グッドワイフ」は火の海と化しています。

劇的な死を選んだのは、ある晴れた何の変哲もない日だと思って過ごしていたら、突然何の前触れもなく惨事が降り掛かると言う人間の現実を描きたかったからとも説明しています。取り返しのつかない人間の終止符「死」は、人間ドラマにとって不可欠の要素でありながら、テレビでは避けて通りがちだからです。

月曜日の深夜、トーク番組に登場したチャールスは、「契約を更新しなかったから、1年前からこの日が来るのは覚悟していた。身内は知っていたけど....」と語りました。既に映画の撮影に入ってはいるものの、特に次のプロジェクトが決まっている訳ではなく、「潮時だと思ったから」とも述べました。壮絶な死を選んだのは「キャラに相応しい旅立ちだから」と、意外に冷静な答えでした。何とも、興醒めなインタビューでした!?


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