「弁護士イーライのふしぎな日常」製作者、マーク・グッゲンハイム氏にインタビュー! - 清水久美子のライターズ・プレイス&海外ドラマのイケメンをチェック! | TVグルーヴ オフィシャル・ブログ アーカイブ(更新終了)

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「弁護士イーライのふしぎな日常」製作者、マーク・グッゲンハイム氏にインタビュー!

(2011年10月 6日)

弁護士イーライのふしぎな日常」シーズン1&2を一気見しました!
いやぁ、面白かった! エピソードが進むにつれて、どんどん面白く、深くなりますね。

当サイトのDVDコーナーにリリース情報が掲載されていますが、いよいよDVDでも見られますね♪

先日、製作総指揮、脚本を担当したマーク・グッゲンハイム氏に、電話インタビューをする機会がありました!
大好きな「弁護士イーライ~」について、聞きたいことがたくさんあったので、根掘り葉掘り質問しちゃいました(*^^*)
ここで、ご紹介しますね!

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マーク・グッゲンハイム

やっぱり気になるのは、ジョージ・マイケルが主人公を導く役目を担っているところ。この発想は、どこから生まれたのでしょうか?

「もともとはイーライの人生の中での、ある重要なシーンに関連させるような音楽を使えないだろうかと考えていました。イーライが初体験をした時の彼の頭に残っている音楽、つまりその時にステレオから聞こえてきた音楽を探し始めたわけです。イーライが初体験をした当時、1980年代に誰もが耳にしたことがある音楽で、今も名前を言うとすぐに分かるようなミュージシャンを探していたところ、ジョージ・マイケルが最適なチョイスだということになりました。
また、この番組が目指しているテーマというのが、信念であったり、スピリチュアルな部分であったりと、そういう要素が強かったのですが、ジョージ・マイケルの音楽にはそういったことを歌っているものが結構あったので、本作の要素とうまく結びつくことができたと思います。
彼が我々のオファーを受けてくれて、出演してくれて、彼の音楽を使わせてくれることに合意してくれたことは、我々にとって非常に幸運なことでした」

このドラマは兄弟、そして父と子の関係が重要なポイントになっていますが、それをテーマに取り入れた理由は?

「2つ理由があります。まず1つ目は、共同製作者であるグレッグ(・バーランティ)と私は2人とも、これまでファミリードラマの経験が豊富にあったということ。グレッグは『エバーウッド 遥かなるコロラド』の製作をしていたし、『Jack & Bobby』や『ブラザーズ&シスターズ』などには我々2人とも関わっていて、グレッグも私もファミリードラマが好きだし、得意分野なのです。
2つ目の理由としては、主人公は“現代版の預言者”だという考え方を取り入れたのですが、例えばキリスト教の聖書を見ると、預言者についてたくさん書かれていますが、家族について触れられている部分が非常に多いんですね。モーゼの預言では、モーゼにはアロンという兄がいますが、これがイーライの兄ネイサンのモデルにもなっています。最初は自分の弟が何を言っているのか分からないようなことを言い始めるけれど、最終的には神のメッセージを伝えるメッセンジャーだということを十分理解してあげる。預言者というアイデアから、兄弟、そして家族を描いていきました」

登場人物が、個性的なキャラクターばかりですが、特に気に入っているのは?

「もちろんイーライですが、もう一人挙げるとするとマギーですね。マギーの部分の脚本を書くのは、私にとって楽しい作業でした。ただ登場人物は全員、まるで自分の子どものように感じているので、お気に入りを選ぶというのは難しいですね。
個々のキャラクターについて書くことよりも、キャラクターたちの話し合いや関わり合いを書くのがとても楽しかったです。特に、イーライとドクター・チェンとの会話の場面を書くのが非情に好きでした」

イーライのヴィジョンの中では、周囲の人たちが歌ったり踊ったりしていて、作品にミュージカルの要素が入っていますが、初めからそうしようと思って企画されたのですか?

「私とグレッグはミュージカルをもともと好きだったということもあって、音楽的要素を取り込んでいこうと考えていましたが、どれくらいの頻度でそういったシーンを織り込んでいくかがポイントになりました。シーズン1では、ほとんどのエピソードでミュージカルシーンが取り込まれていますが、シーズン2では減っています。これは予算的、また製作サイドの制限があったためなのですが、音楽的要素を減らすことによって、ストーリーの展開をもう少し広げていこうということになった次第です」

キャストを選ぶ際、歌やダンスができる俳優を探したのですか?

「違います。だけど偶然にも、ヴィクター・ガーバーロレッタ・デヴァインのように歌やダンスができる俳優もいました。それ以外の俳優たちには強制的にやってもらいました。とても楽しかったです。歌やダンスの経験がない人たちにやらせるのは、こんなにも楽しいことなのかと(笑)。
本作の出演者は、人間として非情に素晴らしい人たちの集まりだったので、すごく情熱を持って自分たちの役を演じようと取り組んでくれました」

あなたが製作に携わってきた「ザ・プラクティス」、「ブラザーズ&シスターズ」、「フラッシュフォワード」などの番組は、日本でも大人気を博しています。世界中のファンを虜にする、あなたならではの方法とは?

「そういう方法があればいいなぁと常に思っていますし、私自身の希望でもあります(笑)。私が物を書くときには、そこに含まれるメッセージとなるものは、普遍的なものでありたいと思っています。つまり、アメリカだけではなくて、国外の方々にも興味を示してもらえるような内容にしたいと考えています。
今、取り組んでいる別の作品も、法律関連のドラマなのですが、これも、そのほかの作品も、常に普遍的なものであって、人気が出るものを作るのではなく、多くの人たちの心に訴えることができるようなものを作りたいと思っています。というのは、テレビ番組の脚本家という仕事をする上での特権というのは、多くの大衆の心に手を伸ばすことができること、そして国際的に世界中の人たちに対して語りかける場を与えてもらえることだと思うんですね。今後も、できる限り多くの方々を楽しませることが私の目標です」


かなり長くなりましたが、最後まで読んでもらえたでしょうか? 「弁護士イーライ~」についてだけでなく、TV番組の製作についての話も聞けて、すごく有意義で面白い内容のインタビューでした。彼の話を聞いていたら、もう一度「弁護士イーライ~」を見直したくなりました!

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「弁護士イーライのふしぎな日常」
10月8日(土)DVDレンタル開始(以降順次リリース予定)
10月19日(水)コレクターズBOX Part1発売/9450円
11月16日(水)コレクターズBOX Part2発売/1万500円
公式サイト:// Eli-DVD.jp
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(c)ABC Studios.


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