「フレンズ」コートニー・コックスのブレイクのきっかけはあのPVだった
「フレンズ」でおなじみコートニー・コックス。
昨年よりアメリカで放送がはじまった、彼女主演の新ドラマ「Dirt」が、今月から日本でも放送スタートし、まだまだ我々を楽しませてくれそうです。
コートニー・コックス
© Dean Kirkland / PR Photos
ところで、彼女に関するトリビアとして、
「ブルース・スプリングスティーンの80年代の大ヒットナンバー「ダンシング・イン・ザ・ダーク」のプロモーション・ビデオでブルースにステージに引っ張り上げられていっしょにダンスをする女の子が実はコートニー・コックスであった」
というのは、結構知られているかもしれません。
(とはいっても最近、ブルース・スプリングスティーンを知らない人も多いので、「へぇー!」とならない“空振りのトリビア”になってしまうことも多いと思われますが・・(苦笑))
最近、日本のFOXで放送された情報番組「エンターテイメント・トゥナイト」で、コートニーがこのことについて語っていました。それによりますと、
やはりこのビデオがきっかけとなって、「ファミリー・タイズ」への出演につながったというようなことを言っていました。
「ファミリータイズ」、「スクリーム」、「フレンズ」、「Dirt」と続く、その後の彼女の活躍を見ると、成功すべくして成功したスターだという印象を受けますが、そんな彼女でさえ、メジャーになるきっかけは、そういった、クレジットに名前さえ出ないようなエキストラ出演だったわけです。
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コートニーに限らず、我々が日常的に見ている海外ドラマの俳優は、そのドラマに出演する前は無名だった、という人が多くいます。
そういう俳優さんたちは、才能があって、努力も積み重ねてきたことはもちろんでしょうが、それに加えて、普通かなりの数のオーディションを受けてきた人たちです。
もしくは本当はレギュラーをやりたいんだけど、エキストラ的な役に甘んじていた時期が長かった人も結構います。
オーディションでは受かる場合より、落ちる場合の方がはるかに多いです。というか、競争の激しいショウビズの世界では、確率的にほとんどの場合、落ちます。
それでも、めげずに、何度も何度もオーディションを受け続ける中で、たまたま自分にぴったりの役がめぐってきたり、制作者に見いだされたりして、見事、レギュラーを獲得できるわけです。
でもそうやってせっかくレギュラーを獲得しても、番組自体がヒットせず、自分がブレイクする機会を失うこともとても多いわけです。またオーディションを受けまくる生活に逆戻りです。
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つまり、ショウビズの世界での成功というのは、
才能、素質はもちろん必要。
努力もしっかりとしないといけない。
だけども、それに加えて、
「運」というものが、すごく重要なファクターとなります。
でも、その運というものが、自分では自由にコントロールできない。いわば「サイコロを振って良い目を出そうとする」ようなものです。しかもそのサイコロ。困ったことに良い目が出る確率がすごく低いサイコロなわけです。
でもその確率の低さに打ち勝つ方法があります。
それは
ひたすらサイコロをふりつづけること。
そうすれば絶対に良い目が出る確率は上がります。サイコロの良い目を出す名人は、サイコロをふる回数が多い人というわけです。
華やかなショウビズの世界にいるスターも、ごくごく当たり前の努力を粘り強く続けた結果、今のステータスを築いたということでしょう。
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・・・と、結論が、ひどく安っぽい道徳スローガンみたいになってしまいました。
自己嫌悪に陥ってます(笑)。
でもそれでもめげずに書くのを続けるってことが大事なんですよね。きっと(笑)。
清水裕一