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鹿児島に学ぶ海外ドラマ・プロモーションのヒント

(2008年5月19日)

先週後半はお休みをもらって鹿児島に行ってきました。
 
sakurajima.jpg
桜島は大きくて迫力ありました!
 
温暖な気候、雄大な自然、すばらしい温泉、おいしいお酒や食べ物、ゆったりとしてやさしい人々、市街地も大きくて活気があって夜景もきれい、・・
 
などなど、本当に魅力が多いところで大好きになりました。
 
最近はNHKの大河ドラマ「篤姫」ゆかりの地ということで、今年は例年より観光客が多いということです。
 
でも、全般的に観光PRの点では、鹿児島の強力な魅力が打ち出せておらず、「篤姫」効果を差し引くと、観光は苦戦しているようです。
 
これだけ魅力が多いのに不思議な感じがしますが、うまくPRのポイントを絞り込めず、あれもこれもとアピールポイントが分散してしまったのが原因のようです。
 
その反省からか、最近のJR九州による鹿児島PRはずばりポイントを絞り込んでいます。
 
それがこれ↓↓↓↓↓(ポスターを撮影しました。)
kurobutayokocho.jpg
 
 
「黒豚横町」
 
他にもアピールしたいことは山ほどあるんだけど、
そこはぐっとこらえて、涙をのんで、情報を削いで、削いで、削ぎ落として、
「鹿児島ならでは」の魅力に絞り込んだ結果が
 
「黒豚横町」
 
なるほど、豚さんには悪いですが、説得力あります!
 
これだけシンプルだと
 
「そうか鹿児島は黒豚がうまいのか。じゃあ食べに行こうか」
 
「鹿児島行ってきたよ。やっぱり豚が最高にうまかったよ」

 
というような会話が起きやすいはずです。
 
*****************************
 
(いきなり強引ですが、)
海外ドラマのプロモーションにも同じことがあてはまるのではないかと思います。
 
視聴率がよいとか、賞を受賞したとか、監督が誰とか、俳優が誰とか、ストーリーがよいとか、映像がすごいとか、どこどこのケーブル局の作品だとか、感動するだとか、泣けるだとか、
 
最近の海外ドラマは本当にアピールポイントが盛りだくさんで、全部アピールしたくなるのは宣伝担当者の性でしょう。
 
でも、それをやってしまうと結局何も伝わらない。
 
視聴者間の口コミって本当にシンプルなものしか伝わらないからです。
 
「「LOST」って知ってる?」

「ああ、あの無人島のやつでしょ。あれ面白いね。」
 
 
「プリズン・ブレイク」って知ってる?」

「ああ、あの牢屋から脱走するやつでしょ。あれ面白いね。」
 
こんな感じです。
 
決して、
 
「「LOST」って知ってる?」

「ああ、あのJ.J.エイブラムスが制作した、アメリカABCで放送されて高視聴率を記録し、批評家も絶賛した、マシュー・フォックス主演の新感覚サバイバルドラマ・シリーズでしょ。」
 
という会話はしません。(少なくとも普通の人たちは。)
 
だから、海外ドラマのプロモーションでも、まずその作品の魅力を煮詰めて、煮詰めて、もうこれ以上煮詰めることはできないところまで煮詰めたエッセンスを抽出する。そしてそれを一点集中的にガーンと打ち出すとよいわけです。
 
それが必ず響くかどうかはさすがに僕もわかりませんが、少なくともエッセンスを抽出しないで、やみくもに、なんでもかんでもアピールして、どれか当たれと祈るよりは、ずっと響きやすいはずです。
 
別に、エッセンス以外のことを言ってはいけないわけではありません。作品にまつわるさまざまなデータ、トリビア、注目点などはもちろん、情報としてありがたいわけです。
 
でも、そういう様々な情報を提供するにしても、やっぱり「一番のエッセンスは何か」ということをハッキリさせてから、その周辺情報を充実させていったほうがよいということです。
 
*****************************
 
最近本当にたくさんの作品がリリースされ、その一つ一つに山のような情報が付随してきます。視聴者側からみると完全に消化不可能なレベル、いわば情報洪水のような状態。
 
作品間の競争も激しいわけで、作品の提供側として力が入るのもわかりますが、どんどん情報を増やすのではなく、むしろ情報を減らしてあげることで、より魅力が引き立つということもあるのではないかなと思いました。
 
 
追記:
えらそうに言っておきながら、僕自身、この煮詰めてエッセンスだけを話すというのがとても苦手で(笑)、なんでもかんでも書いたり話したりしてしまうタイプです(笑)。
 
 
清水裕一


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