新しい海外ドラマと古い海外ドラマ
最近、インターネットや光通信を使った新しいタイプのテレビサービスがいろいろ始まってますね。
そういうサービスでは海外ドラマが目玉コンテンツのひとつとして用意されていることが多いようです。
海外ドラマはシリーズものだと、ストーリーに連続性があり、長期間にわたって放送されるので、リピートしてくれる視聴者を増やすのにうってつけで、ビジネス的に見ても理にかなっているのだと思います。
ただ、これだけたくさんの作品が次々と放送・リリースされるようになってくると、もうすでに視聴者の側では消化しきれないぐらいの作品であったり情報を抱えていて、飽和状態・消化不良の状態になっているといえます。
そんな状況の中、「新しいテレビのサービスがはじまりました。日本未放送の最新の海外ドラマをそろえました。はい見てくださいね」と言ったところで、食傷気味のユーザーはそんなに食いついてこないはずです。
なので、そういう新しいサービスを始める際には、ビバヒル、ER、フルハウス、Xファイル、ファミリータイズといった、日本の海外ドラマ視聴者に思いっきりなじみのある番組を放送するのが絶対得策だと思います。
(逆に新しいドラマを紹介する場合は、すでにビジネス的に軌道に乗っているメディアなりチャンネルを使うのがよいと思います。)
持論ですが、日本の海外ドラマの視聴者は「熱しにくく冷めにくい」です。次から次へと新しい番組を探して見ようとする人の割合は限られていて、多くの人は1つ2つの番組を長い時間をかけて好きになり、そして一度好きになると10年、20年と続くロイヤルなファンになるという人が多いと思います。
「24」「LOST」「HEROES」といったドラマが話題になるなかで、「ビバヒル」、「ツイン・ピークス」、「フルハウス」といった、番組スタートから15年以上が経過した作品のDVDもそれなりに話題にされる、ということがその証拠でしょう。
海外ドラマを仕事にしているとどうしても新しいものに目がいきがちですが、ゆっくりと流れる大河のごとく、じっくりと海外ドラマを楽しむファンがいるということも念頭に置くべきだなと自戒しながら書いてみました。
コメント
全然関係ないんですけど昔の海外ドラマのダークエンジェルは映画化されたのですか?主役の二人は付き合ってたみたいですが現在はどうなってるんですか?知ってたら教えて欲しいです。
投稿者:森山 良美 |2007年9月 4日 17:27