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「ニューズウィーク 丸ごと1冊海外ドラマ2007」読みました

(2007年8月 6日)

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先月25日に発売されたニューズウィーク日本版 丸ごと1冊海外ドラマ2007をざっと読みました。

なかなか、想像した以上に面白かったです。

海外ドラマを特集した雑誌やムックは最近よく出るので、この雑誌も同じような感じなのかなと想像していました。こういうものの多くは、写真や文章量は多いんだけれども、どうもカタログ的というか、これから衛星放送でスタートする新番組やDVDでリリースされる番組をずらっと並べ、「全米が絶賛」「視聴率1位」といったお決まりの言葉でほめまくるという、要するに広告的な記事ばかりであんまり、そこから得るものが多くなかったりするんです。

でもこのニューズウィークは、アメリカのジャーナリズムが編集に反映されているんでしょうか、「フェアだ」と感じる部分が多かったです。

具体的に言うと、「24」、「LOST」、「ER」、「The OC」といった有名な番組であっても、あるシーズンでは「脚本がうまくできていない」、「視聴率が低下している」、「当初の魅力を失った」、「キャストがいざこざで降板した」など、ネガティブなことも遠慮なく書いてあるんですね。ここまで辛らつでいいのっていうぐらい書いちゃってます。もちろんよい部分はちゃんと評価もしています。

つまりポジティブな事実や意見、そしてネガティブな事実や意見の両方を見せているんですね。なので、記事に説得力があるんです。

広告はちゃんと「広告(advertisement)」と表示してあるのもいいですね。


海外ドラマのシリーズは何年、何シーズンにもわたって、続けていく、いわば終わりのないマラソンみたいなもので、その苦労は想像を絶するものがあるわけです。どうやってストーリーを展開していくか、視聴率をいかに維持できるか、高騰する制作コストをどう抑えるか、わがままな出演者をどうなだめていくか、などなど。

そういう長丁場のレースの中では、調子のいいとき、悪いときは必ずあるはずで、そういう試行錯誤、紆余曲折を経てシリーズは続けられていく。それ自体とてもダイナミックでありドラマティックなわけです。

そういうところを今回のニューズウィークのようにバランス感覚のある視点をもって、このシーズンはよかった、このシーズンはもうひとつよくない、といった感じで評価していく、そういう編集方針をもった雑誌なりムックなりがたくさん出てくると、視聴者の目も肥えて、海外ドラマのもう一段の盛り上がりにつながるのかな、と思いました。

興味もたれた方はぜひ読んでください。
(昨年版は完売したそうだから、早くしないと本屋からなくなるかも・・。)


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